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来世は異世界で  作者: 三日月
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訓練開始:後編 ~瞳と剣~


後編です

剣術のことに関しては深くふれないでください。そんなものとして認識していただければと

なにせ武術のことに関して全く分からないので笑



お昼まで母さんから魔法について教わって、とても面白い時間だった

俺はまだ簡単な魔法しかできないけど、教え始めて一時間位で魔法の行使ができるのは筋がいいわよっ♪って褒められ嬉しかった!



まぁ見本として母さんが使った魔法を見て呆然としてしまったが。

・・・光と闇の魔法の応用とか言って、午前中なのに村が闇に包まれたり、ついさっきまで何もなかった所に家があるように見えたりと

使っても確かに害は無いけども、規模とか発動までの速さとか、その他諸々が凄すぎて目が点になってしまった。



あとは、魔法を構築する際の注意点や構築式を綺麗に作るコツなどを教えてもらいながら過ごした。

 

 朝は肉体的に疲れたけど、午前中は頭が疲れそうだ。多分父さんは身体と頭を交互に鍛えていけば疲れは溜まっても続けていけると考えたのだろう。





昼食を食べて昼休憩をとったあと、これから家の裏手で父さんから剣を学ぶらしい



「さて、十分休めたと思うからこれから剣と僕ら吸血鬼の主な戦闘方法を教えていくよ。

訓練といっても真剣を使うから扱いには充分に気を付けてね。因みに僕が作った剣だよ!」



そういって剣を差し出してくるが・・・これは、日本、刀?

なぜ父さんが作れるのか?そう思った時には口にしていた



「な、なんで刀を、作れるの?」



「ん?なんだ、珍しい形の剣だから興味が出るかと思ったんだけど、ノルンはこの剣を知ってたんだね。

 これは僕に鍛冶を教えてくれた”師匠”に教わったモノなんだよ。たしか師匠もニホントウやカタナって呼んでた。

・・・あれ?でも、なんでノルンはカタナの事を知ってるんだい?これは師匠と僕しか作れないモノなんだけど」



やばっ

「こ、この前来た行商の人が話してて、珍しいって言うから訊いてみたら、地面に形を描いてくれて、それに似てたから そうじゃないかなって思ったんだよっ!」



通じるか・・・?



「へ~そうなんだ。だれか師匠に作ってもらえた人がいるのかな?僕も最近は村から出てないから知らないだけかもね。

 あの人は中々装備を売らない人でね、僕も冒険者のときにお世話になった人物でもあるんだよ。


 なんたって師匠の作るモノは超一級品で一品ものだからね!世界に二つと存在しない自分に合った専用装備を作ってくれる!」



…俺はその”師匠”という人物に興味が沸いた。おそらく日本人だろう。しかも結構職人さんにいそうな頑固な感じがする。・・・勝手な想像だが

それによく頑固そう?な人に弟子入りできたな。



「父さんはよく弟子入りできたね。俺の中で職人さんっていうと結構頑固そうなイメージあるから」



「あー、まぁ色々あってね。それに師匠が頑固ってのも強ち間違ってないしね。

僕でもたまに会ってくれない時あるから・・・大体が何か作ってるときだけど


訓練とかに余裕ができたら師匠にあってみる?」



思ってもみない言葉に思わず


「会うっ!会わせて!」

と、叫ぶように答えていた



父さんは驚きながらも笑ってくれて、じゃあいつか会いに行こうかって言ってくれた



「じゃ、おしゃべりはこのくらいにして訓練をはじめるよ。

まず元々僕が習ったり実戦で使ってきた技と、師匠が教えてくれたカタナでの斬撃の種類を教えていくよ。


うんざりするほど言ったと思うけど、僕は吸血鬼だ。吸血鬼っていう種族は夜が一番力を発揮できる種族で、よくと魔法か剣術を組み合わせて戦うことが一般的だ。」



「剣術と魔法は分かるけど、を組み合わせるって?」



というのはそのまま僕たちの瞳のこと。僕たち吸血鬼の瞳は何故かは知らないし原理もわからないけど、魔力を瞳に集めて魔法みたく相手に自分が思い描く”事象”を相手に見せたり・感じさせて騙すことができるんだよ。


・・・こんなふうにね。」



父さんが目を細めたと思ったら、俺は暗闇の中に立っていた…。

さっきまで昼間で暖かい空気を感じていたのに…今は肌寒く感じる。



「ノルン。これが吸血鬼ぼくたちの力だよ。君にも同じことのできるは受け継がれている」



父さんの声が背後から聞こえ振り向くと、そこには暗闇のなかで怪しく光る無数の紅い輝きが俺を見ていた・・・。

・・・今朝ぶりの恐怖を感じてしまう。


そして、瞬きをした次の瞬間には俺は浮遊感を感じていて、大体15m位から落下してる最中だった


「は?」


思わず口からでた、というかそれしか出なかった。

でも身体は落下し続け、もうすぐそこに地面が近づいていて思わず目を瞑った!



「ノルン。ノルーン、もう大丈夫だよ」


そんな声が聞こえて恐る恐る目を開けてみると、父さんが顔を覗いていた



「どうだった?僕の幻術は?お試しで軽い感じのモノをかけてみたんだけど。」



少し自慢が入っているような楽し気な声で訊かれても、すぐには答えられなかった。というかお試しであんな怖いのをかけないでほしい…



「・・・もう少し、怖くないのをかけて欲しかった」



「あはは!ごめんね。でもこれで大体の感じは理解してくれたかな?幻術を掛けられる体験なんてそうそう無いからね!


僕たちは幻術で相手を騙す手段として使う。でも、強者同士の戦いになると今ノルンにかけたみたいな幻術は効かない。相手が幻術だと見抜いてしまうと、効果がなくなってしまうから意味がない。

 

 あんな、”ありえない”幻術よりも小手先の幻術の方が効果が高い場合がある

例えば、得物の長さを微妙に短く見せて距離感を勘違いさせたり、僕レベルになると相手の五感ですら騙せる幻術をかけて、僕が負傷して追い込まれてると思わせて、相手が有利な状況と認識して生まれる一瞬の隙をついて倒すなんて芸当もできる。」



なんだろう。父さんがチートくさい。というか母さんも大概だけど。

気にしたら負けかと思い、話を聞く



「あと注意する点といえば、瞳に魔力を送る際に不自然に集めると魔力の流れを読むのが得意な者だと幻術とばれてしまうことがあるってことと

 相手に感じさせたい事象は自分の中で明確にイメージしないと、綻びが生じてこれも幻術だとばれる・幻術そのものの失敗の要因の一つになるってことくらいかな。


あとは訓練あるのみ。使い方としては簡単だけど、使いこなすにはたくさん練習しないとね。何か質問ある?」



今のところ無いので首を振る



「物覚えが早くて助かるよ。分からないことは何時でも訊きに来ていいからね。



次に剣だ。これは最初は慣れないだろうからゆっくり教えてく。まずは上から下に振り下ろすだけの訓練とかしかやらないで、一通りできたら今度は僕と打ちあう訓練に変えていくよ。

 最後の方は実戦形式で鍛えてくからそのつもりで。



・・・ところでノルンは一般的な剣とカタナどっちをメインで使う?両方扱えるようには鍛えるつもりだけど、普段から使うほうが「刀っ!!」強く、、、ははっ即答だね。そんなに気に入ったのかい?じゃあカタナを普段から使おうか。



僕も師匠に斬撃だけ教えられて、あとは今までの経験で使ってるから多少独学のところがあるけど、師匠曰く斬撃の種類としては9種類。



上から下への”唐竹”・左肩から右脇腹への”袈裟斬り”・右肩から左脇腹への”逆袈裟”

右から左に水平に斬る”右薙ぎ”・その逆の”左薙ぎ”・袈裟斬りの逆の”左斬り上げ”

逆袈裟の逆の”右斬り上げ”・下から上に斬る”逆風”・最後に”刺突”



が斬撃の種類らしい。僕も師匠に聞くまで斬撃に名前があるなんて知らなくてね!とても勉強になったよ!」



・・・まぁ知らないのも当然だと思うが、言わないでおこう。それに言いなれてないのだろう。名称だけ日本語なもんだから若干カタコトだった

だが、記憶のせいかそんな細かいことを気にするよりも、前世でも触れることのなかった本物の日本刀に興奮を覚えた!!



「じゃあさっそくやろうよ父さん!」



「うん。やる気があるのはいいことだね。まずは剣の握り方だけど・・・・・・」





その日俺と父さんは、母さんが呼びにくるまで訓練をし、夕飯・勉強のあと俺は泥のように眠ったのだった。





この世界の剣とはイメージは西洋剣と思ってください。実際と違うのは、私たちの世界の西洋剣は突きが主ですが、物語の中の剣は叩き斬るみたいな感じです


刀についても、斬り裂くのが主ですが突きに関してもある程度できます

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