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来世は異世界で  作者: 三日月
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訓練開始:前編 ~本当の”恐怖”と魔法適性~


訓練開始です。

一回書いてる途中の文章を、私のミスで消してしまったので最初から書き直してました><


しかも休日なので3時のおやつ代わりにスミノフ飲んでしまってたんで、頭が若干働いてない状態でした笑


次の日、まだ夜が明けきらない早朝に父さんに起こされた


「さて、それじゃあ今日から生き残るための訓練をはじめるよ。 

訓練のまえに訊いておきたいんだけど、ノルンは冒険者には何が必要だと思う?」



「んー、敵を倒す力とか体力とか。あとは依頼目標に関しての知識かな?」



「そうだね。どれも大切だ。じゃあ僕が今までの経験で大切だと学んだことは、わかるかい?」


少し考えるが、特には思いつかず首を振る

そんな俺に苦笑しながら父さんは教えてくれる



「それはね、”絶対的な恐怖を知ること”だよ。もっと言えば、自分が死ぬかもしれない状況を感じてみることだ。

 なぜ”恐怖”を知ることが大切かっていうとね、人は強大な恐怖を感じた時に身体が動かなくなる。頭では”逃げろ”や”動け”って思っても身体が恐怖で縛られる


 そうなってしまったら、はっきり言うと死ぬ。なんたってその恐怖に対処できないからね。・・・だから、今からノルンには”恐怖”を覚えてもらう。」



そう言い切った瞬間、父さんの雰囲気が変わった。なにかが身体を這いずり回るような寒さを感じ、動けなくなった…。血の気が引いていくのがわかる


そして、父さんが悠然と歩き出した… 近づいてくる父さんが怖いと思い逃げたくなるが、身体は震えるだけで動けない



そうこうしてる内に俺の目の前まできて、不意に手を俺の頭に乗せた



「・・・よくやったねノルン。気絶しないか心配だったけど良かった。とりあえず涙を拭いて落ち着きなさい。」



涙?ハンカチを出されながら言われ、目元をこすってみると気付かないうちに泣いていたことに気付いた。



しばらくして父さんは俺が落ち着いたのを確認して、しゃべりはじめた


「今の”恐怖”を忘れてはいけないよノルン。強い恐怖を抱いた時にこそ冷静に考えなければならない。その恐怖にどう対処するかを。

 

 中には立ち向かって行く者もいるけど、それは恐怖に打ち勝っているのではなく、逆にコントロールされているから無謀な突撃をすると僕は考えてる。

よく勇気と無謀をはき違えるなって言うよね?

 逃げる勇気を持つべきだ。逃げることは決して悪いことではないし、無謀な突撃で命を落とす方が悪いと僕は思ってるよ。それで死んだ者と親しい人たちは悲しむわけだからね。


 だから、覚えていてほしい。」


「はい。」



即答した俺を満足そうに見ながら頷いた


「さ、これで準備の半分は終わった。もう半分はこれから毎日やってもらうんだけど」


そう言いながら父さんは魔法を使い、真っ黒い犬?狼?を出した


「それは?」


「これは僕が作った眷属だよ。あとでノルンにも教える。で、だ。ノルンにはこれから毎日、この眷属に追いかけられながら村の周囲をこの時間から朝食の時間まで走ってもらう。いわば体力づくりだね!

 あと、この眷属は襲ってくるから注意してね。返り討ちにするのも訓練のうちに入れてるけど、まぁ最初のうちは逃げるのに集中して。


 それじゃあ、訓練始めっ!」


いきなり言われポカンとしたが、眷属の犬(?)が襲ってきたため急いで走り始めた・・・



イテッ!こいつお尻噛みやがった!


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「お疲れさま。

 これから毎日、朝はこの走り込み、朝食後からはエリンから魔法を昼まで教わって、午後は僕が剣とかを叩き込むから。夜は勉強。もちろん、訓練だけじゃなくて村の授業とか母さんの手伝いとかも、今まで通りにやってね。


 それじゃ、ご飯食べに帰ろうか!今日のご飯はなんだろうなぁ~」



「はぁ、はぁ、はぁ・・・んっ、はぁ、はぁ・・・」



父さんは言いたいことを言って、スタスタと歩きだした


俺は大の字になりながら聞いていたが、頭では眷属イヌモドキのことを考えていた。

・・・走り終わるまでに5回肉球パンチや尻尾ビンタをくらい、2回肉球で頭を叩かれて顔面から地面にダイブした。まだ、そこまでは我慢できた。だが、走り終わったあと疲れて倒れてる俺を見ながら、「フンッ」と見下したように鳴いたのは絶対に許さん!


あの犬モドキをいつか泣かすことを決意しながら、俺は家に帰った。



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朝食後、俺は母さんと村のはずれに来ていた。



「それじゃぁ、始めましょうか♪まずは魔法の適性を見ようかしらね。私の見立てだと、多分大体の魔法は使えると思うんだけど、一応ね。」



そういってバレーボール位の大きさの水晶?を取り出した。・・・どこにあったんだ?俺も母さんも手ぶらだったのに・・・



「はい。じゃあコレに触れててね。・・・・・・あら?おかしいわねぇ。適性はほぼ全ての魔法が使えるはずなのに、光と闇以外の魔法適性のところが、使えないときの色になってるわぁ・・・。」



俺も水晶を覗きこんでみると母さんの言う通り、それぞれの魔法適性の縦棒グラフで表示されていて、ほぼ全てにおいて高い数値であるのに、光と闇以外のグラフが灰色で表示されてる。



「おかしいわねぇ。普通なら其々の属性の色で表示されて、灰色は本人に全く資質がない時しか現れないはず…。でも、適正がこんなに高いならまず灰色にはならないし、資質がないなら適性も高くはない。それにハイエルフの血が流れているのに?ん~、分からないわ。」 


そんなことを聞いて少し落ち込んだ…。でも原因には心あたりがある。おそらく記憶を復活させるのに犠牲になった部分なのだろう。まだ、犠牲になった部分はあるかもしれないが、自分の望んだことなので受け入れるしかない。


俯いて考えてた俺を見て励ますように母さんが


「…あぁ!そんなに落ち込まないでノルン。逆に、逆に考えてみて!珍しい光と闇の適性があって、魔力量も多い。ほかの魔法が使えなくても、この2つの魔法を極めていけばいいって!

 ほら、いっぱい魔法が使えるのは便利だけど、その分どれも中途半端になりやすいし覚えるのも大変だから。

 それに母さんのとっておきを教えてあげるから!ね?」



そんな母さんを見て苦笑しながら頷いた。まぁ少し残念だったけど、しょうがない。それにとっておきと言うほどなんだから凄い魔法なんだろう



「じゃあ、始めていきましょう。まず、ノルンは魔力ってなんだと思う?」


「・・・魔法を使うための燃料かな?」


「じゃあその燃料はどこにあるもの?」


どこに?んー、、、

「空気、かな?」


「おしいわ。正解は”どこにでも”よ。正確にいえば、魔力は存在するモノすべてに宿ってるとされているわ。私たちエルフ種の常識としてね。人間の学者は空気中に漂ってるとか言ってるけど、自然界に存在するものには全てに魔力はあるわ。

 まぁ、あると言っても量の違いはあるわね。


じゃあ次の質問。”魔法”は何ができると思う?」



「魔法の属性にもよると思うけど、火を起こしたり、水を出したりとか」



答えを聞いた母さんがニヤニヤしながら”ぶっぶーっ”と言った。・・・くそ、母親だけど、一瞬見とれてしまった



「正解は”何でもできる”でしたー!確かにノルンの言う通り属性の関係はあるけど、魔法というのは術者の思い描いた事象を何でも現実にできる手段よ。ただし、実際には”何でも”はできないの。

 理論としては何でも出来るんだけど、起こしたい事象が複雑に・難しくなればなるほど膨大な魔力と魔法を構築するための”式”が必要になってくるの。


 私は魔法で他人よりも多くの事象を生み出せるわ。でも、いくら私がハイエルフで魔力が多くて魔法適性も高くても、起こしたい事象の難易度が上がれば出来ない事も出てくるわ。


・・・まぁとりあえず、大体魔法の事は理解してくれた?」



若干魔法の反則さに引きながらも、頷いた



「そんな顔しないで!私が教えるんだから、ちゃんと魔法は使えるようになるわ!それにノルンは吸血鬼ギルの血も入ってるから、吸血鬼の戦い方と闇の魔法は結構相性がいいわよ♪」


「吸血鬼の戦い方?」



「あー、詳しいことはギルから教わってほしいんだけれど、あなたも受け継いでるその紅い瞳は吸血鬼特有のモノなのよ。確か幻術っていうのかしら?幻を見せたりとか、認識を歪めて在るモノを無いと認識させたりとか?

 闇の魔法は普通の魔法もあるけど、結構精神に効果をもたらす魔法もあるのよ。だから、吸血鬼で適性がある人は好んで使ってるのが多いわね。」



ほへ~。やっぱり魔法の事に関しては詳しいな。

「そこらへんは父さんに訊くよ。じゃあ、さっそく教えてほしいんだけど・・・」


母さんはにっこり笑って


「そうね!じゃあまずは闇の魔法からいきましょうか。ギルを吃驚させてあげましょっ!闇の魔法はね・・・・・・」




母さんとの魔法教室が始まった。




後編も書かなくては!

何時書けるかはわかりません。申訳ない。

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