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来世は異世界で  作者: 三日月
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一般の部2



 一応俺の個人戦が終わったので、一般の部の会場に来てみれば、やはり結構な数の観客がいた。


『学生の部の方はかなり盛り上がった展開を見せてくれていますが、こちらも負けてはいられません!出場する選手の方、応援席の皆さん、張り切っていきましょう!!』


司会に呼応するように熱が上がる観客席

「盛り上がってるなー」と笑顔で呟くレオを横に相槌だけを返す


『それでは選手の入場です!と言いたいところなんですが、ここで大会本部よりお知らせです。選手の一人であったギルバート選手が、急遽指名依頼が入ってしまい、欠場するとの知らせが入ってきました。なので、少々対戦相手の組み分けが変更になります。』


依頼?と疑問になりながらも、司会はどんどん進行させていく。


『それでは今回の対戦カードはこれだぁ!!』


『迸るピンクの閃光!その拳は娘のために!そして優勝のために!その見た目とは裏腹に拳で語る最強主婦!グアールティネッサァ~!!!』


 「「「「・・・・・・・」」」」


 会場の盛り上がっている雰囲気とは真逆に俺ら4人はなんとも言えない感じになっている。

 グアルティネッサさんかぁ・・・相手はかわいそうに。もうリリィも諦めたように見ている。


「あの人の相手は並みじゃ無理だぞ…」


「そうね…でもほらもう結構大会も進んでるし、まだまだ実力のある人がいるんじゃない?アタシたちも全部の試合を見てきたわけじゃないし」


「まぁそれもそうか、しかし父さんも含めて来てるなら手紙で教えてくれてもいいのにな」


「……多分、びっくりさせた、かった…?」


「あーリリィの母ちゃん、好きだもんなぁそういうの」



会場にピンクのエプロンを付けたまま入るグアルティネッサさんを見ながら皆が思っていることを好きに言っていく。

するとそこにシンたちやほかの生徒、はたまた少し離れた場所に竜国とクローフィの生徒たちも見える。


「アイリス、隣座ってもいいかしら?」


「えぇモチロンよアメリア。それより皆こっちに来たんだ」


「わたくしたちはついでですわ。グレイがどぉーしてもって我が儘言ったんですの」


「おい?!それはひどくねぇ?お前らだって見たいって言ってたろ!」


「僕は言ってない」


「私も」


「わたくしも」


「こういう時だけ息ピッタリなのムカつくわぁ…」


 項垂れるグレイはほっといて近くに座ったシンと目が合う


「ノルンたちはやっぱり気になって見に来たのか?」


「まぁな。というか気になりすぎてな」


「ん?」


「あそこで手を振ってるのリリィのお母さん」


「は?」



ステージで周囲の観客に愛想良く手を振ってるグアルティネッサさんを指差すと、シンから間抜けな声が出た。


「…冗談か?」


「大真面目だ」


「そうか…」



項垂れていたグレイや戯れていたアメリア、ウィルなども信じられないようにステージに目を向けいていた


『さぁその対戦相手はぁー!』


『堅実!堅牢!豪快!対戦相手を悉く跳ね返し、その何人も拒むその姿はまさに砦のよう!そしてその凶悪な見た目とは真逆の丁寧な戦いぶりに、思わず目が離せない!』



おっと、グアルティネッサさんの対戦相手の登場か。


『見た目は山賊!心は騎士!ゴールドーフッ!!!』


「「ぶっ!!!」」


「おやじっ!?」


久々にあの凶悪な顔にニタリと笑っているような笑顔を見た…

というか大丈夫かこの大会?帝国で活動を始めてから思ったが、俺らの村の人たちは可笑しい程強い。父さんや母さんも勿論、グアルティネッサさんやゴルドフさんなんかも滅茶苦茶強かったから。


「おやじって事は?」


頭を抱えたレオの代わりに、シンの疑問に答える


「…レオの父親だ」


「そうだよな…」


もう何も言うまい。この後だれが出て来ても驚くことは無いと思う。

そうこうしてるうちに、試合が始まるようだ



『それでは両者ともに正々堂々と、試合開始ッ!!!』


その合図とともに、二人は疾風の如く距離を詰めて、破裂音とともに試合が始まった




――――



ノルンたちが試合を見てる最中、街のとある区画。

夜の店が立ち並ぶそのエリアの中の一つ。然程目立つ所は無いが小綺麗なその店に、数人の竜人の男たちが入っていった。


「?」


「おい、どうした」


「いや、鍵が開いてるんでさぁ。アニキ。出る時に確かに掛けたんですが……」


「…”客”かもしれん。行くぞ」


アニキと呼ばれた男のその発言で、男達は一瞬で気配が変わる。そして鍵が開いてる部屋に続く廊下を進む。


「…まずは様子見だが、警戒は強めておけ。嫌な予感がする」


男の言葉に周りは頷きながら、扉を開けた。そこには、、、


優雅にワインを嗜んでいるギルバートが居た。ギルバートは男達に微笑みながら、「やぁ」と気軽に声を掛けた。



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