自称・神との邂逅2
説明回です~。
「さて、何から話そうかな。取り敢えず異世界の住人たちの種類は大まかに4種類だね。
”人間”と”獣人”と”亜人”と”妖精”。人間は、まぁわかるよね?
獣人っていうのは、人と動物が融合した動物人間だと思えば想像しやすいカナ。狼男とかそんな感じの イメージでいいよ♪
亜人っていうのは、地球の物語に出てくるエルフやドワーフ、吸血鬼といった者たちの事。
妖精は、なんというか・・・まぁ、あやふやな存在?妖精には決まった<形>というものはないんだ。 ある程度自由に姿形を変えられる。
ここまではいい?」
「大丈夫です。」
「そしてこの住人たち以外にも人々が”魔物”と呼ぶ存在が居る。この魔物たちは世界の害悪と認識されて いる。過去には魔物の勢力が強すぎて人間や獣人たちが数を減らしたことがあったりした。」
「それはどうしたんですか?」
「物語によくある展開よ。最初は軍が動いて、次に個人で強い者たちが集まって魔物たちを追い返そうと 考えた
ケドね現実は甘くなかった。何人もの精鋭が魔物と戦ったんだケド、魔物の数を少し減らせても追い返 すまでには至れなかった。
だから考えた。どうすればいいのか。そしてある仮説をたてた
”この世界よりも上位の世界から力を持った者を呼べば魔物に対抗できるのではないか”、と。
そしてそれを実行したのよ。所謂、勇者召喚ね。」
「…そしてそれは成功した?」
「ええ。勇者として召喚された者たちは、最終的に魔物を追い返して平和を取り戻したわ。
迷惑な話よね。いきなり呼ばれたと思ったら、魔物を倒せなんて。中には戦いを経験したことのない者 もいたでしょうに…。
流石に別世界で生きている者を召喚させるわけにはいかないから、死者の魂の中から適した者が選ばれ るように細工はしといたケド。
それでも、その者たちの来世の選択権を奪って尚且つ戦いに身を投じさせてしまったから、能力とかは 一人ひとり適したもので強力なのを与えたわ。
…それで許してほしいわけじゃないケドね。話が逸れたわね。戻しましょうか!」
神でも悩む事とかあるんだなと思いながらも話を聞いていた。
勇者などについて、もう少し聞きたいと思ったが、少し困ったような神の顔が訊かないでくれと物語っていたために訊けなかった。
「地球と大きく違うことはまだありますか?」
「ん~そうね~、あっ、寿命が地球に比べると長いわね!大体人間で230~250年は生きるわ。それ以外の 種族たちも寿命は長いわ。長命種になると1000年とか生きるのは当たり前みたいなのもいるわよ!!」
「え!?」
ニコニコしながら教えてくれるが、正直ものすごく驚いた。
命が短いよりいいが、生きるのは大変そうだ…。
「まぁ大体こんなもんかしらね。お金の事とか文字は時代時代によって変わるから自分で学んでね♪
ワタシ的には、将来定職について暮らすのもいいと思うケド、冒険者になって世界を旅してみるのもオ ススメよっ!
せっかく記憶もあって転生前と転生後を比べられるんだから、中々ない機会だし、そうゆうことも出来 るんだって事を覚えておいて。」
「はいっ。考えておきます。色々と教えていただきありがとうございました。」
「どういたしまして♪それじゃあ、転生後のあなたに幸多きことを願ってますよ!」
そう言って微笑んだ神の顔は、とても美しく思えた。
そして足元から段々と強くなっていく光に飲み込まれて
私はその場から姿を消した……。
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「あ、記憶が戻るときに多少の痛みと混乱が起こるかもしれないって伝え忘れちゃったわ。」
小説書くのって疲れますね><
まぁ経験だと思ってこれからも頑張ります^^