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来世は異世界で  作者: 三日月
24/72

埋葬と到着

本日2話目です。

"現実"の続きからです。


どぞ!

追記:タイトルの変更と一部文章の削除及び補填しました。



沈んだ心をなんとか持ち直して、後始末を始める



「……遺品を残して、埋葬してあげよう。アンデットになっても報われないから、火葬して。」



空間の奥の方に、恐らくこの人たちが身に付けていたであろう物が無造作に散乱していた。



ただ、身1つで浚われてきたからか、遺品となり得そうな物は少なかった。仕方なく髪を1房切り取って供養することにした。



地上(うえ)で燃やそう。運ばないとな。」



「それでしたら、私がやりましょう。闇魔法で使えるやつがありますから。

今度、ノルン様にもお教えします。」



「そう。それじゃあ頼む。」



俺たちがそんなやり取りをしている時に、リリィが何かに気付いた。



「……何か、くる。……多分、人?」



こんな所に来るなんて普通ではない。

ノアを見られるのはマズイかと思い、戻ってもらって、準備をする。



「穴の道は戦うには狭いから、ここで対峙する。

いつも通りでやるぞ。」



当たり前だが、いつもの元気はないレオンやアイリス、表情は余り変わってないリリィ。其々が準備を終わらす。


いつでも対応できるようにして、人?を待つ。




気配を感じれるようになってから、数分後にその人たちは現れた。

3人の男が現れ、此方を見て驚いていた。

見たところ全員が武装していた。




「貴方たちは?」



「…オレらは冒険者だ。依頼でゴブリン退治に来た。んで、お前たちの代表はお前か?

こんな所でなにをしている?これをやったのはお前らか?」



矢継ぎ早に質問してくる先頭の男が、冒険者と名乗ったので少し安堵したが、彼方が警戒をしてるから

まだ此方も油断は出来ない。



「俺たちは偶々ここの近くを通りかかっただけです。貴方たちには申し訳ないですが、ゴブリンは討伐しました。」



俺が討伐したと言った時点で、驚いた後に更に警戒心を高めたようだ。

……まぁ当たり前だろう。俺も武装した子供が血生臭い空間に立ってたら警戒する。



俺は後ろ手でリリィに、ハンドサインで結界を直ぐ張れるように頼んでおいた。




ただ先頭の男からは警戒心が伝わって来なかった。



「そうか。……お前ら警戒を解け。」



先頭の男の言葉に他2人が信じられないみたいな顔をした。



「おい!頭大丈夫か!?こんな状況にいる子供だぞ?」



「そうだ!普通警戒するだろ!」



「あっちは本気で警戒してない。お前らが警戒してるから、反応してるだけだ。」



渋々といった感じで2人が警戒を解いた。

なので俺たちも警戒を解く。無闇に争いたくはないからな。



「お前らの裏の者たちは、犠牲者か?」



「そうです。これから地上で火葬しようかと思ってました。」



「そうか。遅かったか……。すまない、辛かったろ?俺たちも手伝うよ。もとは俺たちが受けた依頼だしな」



「ありがとうございます。

アイリスとリリィは周囲の警戒をしてくれ。」



「……えぇ。分かったわ。」



「……了解。」




周囲の警戒にはこの3人の警戒も含めてる。二人共それを察しているだろう。



俺とレオンは、自称:冒険者の3人と協力して死体を地上に運んだ。





―――――――――――――――――――――――






全ての死体を運んだら、既に日が昇っていた。

案外長い時間かかっていたようだ。




「リリィ、頼む。」



「……ん。……ファイア。」



人数分に掘った穴に死体を入れて、燃やしていく。

その間に自己紹介をする流れになって、男たちが先に紹介を始めた。



「遅くなったが、俺はアレキサンドロス・ローリスキーだ。アレクとでも呼んでくれ。

こっちの2人が、ジェイクとキューパだ。」



アレクさんに紹介された2人が手をあげたりして挨拶する。

作業してる間にお互いに警戒心が無くなったために、険悪な雰囲気にはなってない。



・・・個人的に少し気になったのが、アレクさんは慎重派なのかロリコンなのかだ。

ローリスキー……ローリスクの方なのかロリ好きの方なのか



いや、失礼だな。

思考を切り替えてこちらも自己紹介をする



「俺はノルンです。もう一人の男の子がレオンバルト。裏の女の子2人がアイリスとリリィです。」



「おう。分かった、よろしくな!


ところで、俺たちはCランクパーティーなんだが

ノルンたちも冒険者なのか?」



意外と高いランクで驚いたが表情には出さないようにする。



「いえ、これから冒険者になるつもりで帝国に向かってる途中だったんです。」



アレクさんが何か言う前に、ジェイクさんが反応する。


「へー!お前たち冒険者じゃなかったのか。

その歳から鍛えてれば良いとこまで行けるぜ!」



キューパさんも


「確かに。死んでたゴブリンも全て急所を捉えてた。どっかの雑なロリコンとは違うな」



キューパさんのアレクさんを見ながらのロリコン発言に、俺とレオンはさりげなくアイリスとリリィを庇うように立った。



「おい!俺はロリコンじゃねぇ!!お前らも嬢ちゃんたちを庇うな!


まったく、初対面の子供に言う冗談にしては笑えないだろうが。」



「え?冗談じゃなくて、じじt「おい。」 悪い悪い、そう睨むな。俺たちに慣れてもらえるようにしただけだろ。」



「…はぁ。んで、帝国に行くって言ったな。それはどっちだ?ミラーズ帝国の方か?」



「はい。冒険者ギルドの本部もあるって聞いたので、登録ついでに見学でもしようかと。」



「そうか。なら途中まで一緒に行かないか?俺たちはギルドに依頼の失敗を報告しなきゃならんからな。」



失敗?



「失敗ですか?ゴブリンは討伐しましたよ?」


そしたらアレクさんたちは苦笑しながら「俺たちが討伐したわけじゃないからな」と言った。



「あ、すいま 「いや、謝らないでくれ。むしろお前さんたちのお陰でこれ以上の被害がなくなったし、犠牲になった者たちも救われたことだろう。

誇っていいことだ。」


……わかりました。ありがとうございます。」




「……ノルン、終わった。」

リリィが火葬の終わりを教えてくれる。



「なら、仕上げだな。」



俺たちは犠牲者の骨を埋めて、簡易な墓を立てて

魂が救われることを願った。




「…ノルン、行きましょう。」



アイリスの声で顔を上げると、俺が一番長く祈ってたみたいだ。

転生してからの初めての殺人が、まさか自分で助けた人になるとは思わなかった。



恐らくこれからずっと、この感覚は無くならないだろう。が、それでいいかもしれない。



アレクさんたちやアイリスたちが出発の準備をし始めるのを見て、俺はこっそりと光魔法の"祝福の祈り"を捧げ、俺もアイリスたちの方に歩き始めた。












"ありがとう"










そう背後から聞こえた気がして

勢いよく振り返ってみると、最初に手を掛けた女性が微笑んでいた。



「ノルン?どうした?」

レオンの声に一瞬視線を外してしまい、もう一度女性の方を確認しても、何もなかった。



「ノルン?」



「……いや、何でもない。俺も準備手伝うよ。」




だが、幻聴でも幻覚でも、俺はあの女性の言葉に救われた気がした。





―――――――――――――――――――――――――






アレクさんちと行動を共にして、俺たちはやっと"神聖ミラーズ帝国"に着いた。



こっちに産まれて初めて、街らしい街を見た。

クレール村も村にしては大きかったが、規模が違う。



目を輝かせてる俺たちに、アレクさんたちも自慢気に説明しだした。



「ここが!ミラーズ帝国だ!勇者様が作ったとされ、現存する中でも最も長い歴史のある国だ。」



「飯は美味いし、娯楽もある。なにより、治安が他に比べて断然良い。」



「冒険者の本部もあるから、知りたい情報とか武器もいっぱいあるしな!」



レオンは言わずもがな、珍しくリリィも興奮してるようで、耳がピクピクし、尻尾もいつもと比べて荒ぶっていた。

アイリスも髪からチラリと覗くエルフ耳が動いてる。



「オレたちは冒険者であることを証明出来ればすぐに入れるんだが、お前たちは初めてだろ?だから少し門で入国検査がある。


簡単に犯罪歴が無いかとかを調べるだけの簡易なものだ。」



そう歩きながら説明される。



「一旦ここでお別れだ。オレたちは冒険者ギルドに居るから、後で顔出せよ!なにか奢ってやる。


じゃあな~!!」



手を振りながら大声で叫ぶアレクさんたちに、笑いそうになりながら手を振り返し

俺たちは入国するための列に並んだ。


幸いにも、人数が少なかったので数十分で順番がまわってきた。




「入国の目的は?」



「冒険者になるために」



「なにか身分証明ある?」



「いえ、なにも。」



「それなら、この水晶の上に手を置いて。犯罪歴を調べるから。」



「え?水晶で分かるんですか?」



俺に質問されて衛兵の人が、それまで退屈そうにしていたのに話題を振られたことで、俺に得意気に語る



「すごいだろ?つい数十年前に開発されたんだ。作り方とかは極秘で、知ってるのは帝国上層部でもほんの少しだって噂だ。」



「へぇ、便利ですね。」

話ながらも作業を進めてく俺と衛兵の人。



「そうだな、これが出来てからは列で待つ時間も、短縮されたし、俺らの面倒な仕事も減ったからな。



…よし、犯罪歴はないな。これ仮身分証だ。

冒険者になるなら、後日冒険者カードを持って来てくれ。それが身分証の代わりになるから。」



「分かりました。ありがとうございます。」



「おう!がんばれよ!



……次の者!」





俺は門をくぐりレオンたちを待つ。


全員が集まってから4人で人の溢れる道を行き

獅子の顔みたいなマークの下に剣が交差している看板を見つけた。




そこには"冒険者ギルド 本部" と書かれていた。







恐らく犠牲者の方たちは救われたことでしょう。

ノルンの幻覚かもしれませんが、神のみぞ知る、ということで。



帝国到着です。

因みにアレクがどっちだ?と言ったのは、

"神聖ミラーズ帝国"とギルの祖国が吸血鬼たちの帝国だからです。

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