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来世は異世界で  作者: 三日月
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ノア

お久しぶりです。

携帯から投稿なので後で多少編集します。


文章も所々納得出来ない部分がありますが、良い書き方が浮かんだら編集しときます笑



『貴様、何者だ?』



「そんなに睨まないで下さい。私に争う気はありませんよ。」




目を細め問う竜王と微笑みを浮かべなから応える青年?……




なんでこんな険悪な雰囲気になったんだろ……







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







「ウォル爺さ~ん。居ますかー?」



俺は、父さんが魔物調査で午後の訓練が無いため、レオンたちとウォル爺さんの家に来ていた



召喚獣のことを訊きたいのと、母さんにチーズを貰ってくるように頼まれたからだ。




「おるぞ~。ほっほ、ノルンたちか。どうしたんじゃ?」



出てきたウォル爺さんは、どこか出掛けるような格好で、手には食べ物の入った籠を持っていた



「母さんがチーズ欲しいって言われて。はい、うちの野菜。これで交換できる?」



「おぉ!十分じゃ。」



そう言って、ウォル爺さんは一旦家に入り、チーズを詰めた箱を持ってきてくれた



「ほれ。少しサービスしといたぞ。ほっほ。」



「ありがとうウォル爺さん!そういえば、これから出掛けるの?」



「ん?あぁ、ちと農場でお茶でもしようかとの。」



「そっかぁ。じゃあまた今度召喚獣の事聞かせてよ」



「いや、今日で大丈夫じゃよ。一緒にお茶でもしながら教えるぞ」



「ほんと!ありがとう!」



「さて、じゃあ行こうかの。」



ホッホッホ、と笑ながら歩き出すウォル爺さんに

俺たちは付いて行った




農場に着き、丁度よく家畜たちを見渡せる所にある

東屋に座り、召喚獣の説明が始まった



「さて、ノルンたちは召喚獣に興味があるんじゃな」


今まで珍しく黙ってたレオンが応えた



「ん~、俺とリリィは見学かな。ノルンとアイリスに誘われたから来た。でも、どうゆうのか興味はある」



「ほっほ。それでも良いわい。興味があるのは良いことじゃよ。



それじゃあ始めるぞい。

召喚獣は、まず召喚魔法というものを介して喚び、契約を結ぶ。この魔法の構築は全て同じだが、術者によって喚ばれる召喚獣は違う。


同じ種はあるが全て違う個体が呼び出される。また召喚獣が呼び出されたとしても、必ず契約できるわけではない。

これは召喚獣によって違うが、召喚獣と決闘して勝ったら契約出来たり、何もなくそのまま契約出来たりする

契約も召喚獣を縛るものでは無い。」



「契約も其々違うの?」



「そうじゃの。中には条件付きで契約する召喚獣もいる。」



「条件付き?」

アイリスが問う



「うむ。召喚獣にも意思があるからの。勿論ピンキリ居るが、ちゃんとした自意識があって言葉を話す召喚獣もいるぞ。


姿は狼でも話す者も居れば人型の召喚獣も居る




このようにな。」



ウォル爺さんが掌を上に向けたのでそちらを見ると、農場の上空に巨大な魔法陣が出現しクルクルと廻っていた。



そこから巨大な竜が出てきた。



それを見ても魔法陣には驚いたが、俺たちは竜の方には驚かなかった。

なぜなら、これまでも姿を何回も見たことがあるからだ。……最初は失神したけどな。



『爺、遅いぞ。我をいつまで待たせる気だ。はやく今日のおつまみを寄越せ』



「御主もジジイじゃろ。それと、御主の好物のおつまみはノルンたちにあげたから無いぞ。」



その言葉を聞いた竜……正確には"竜王"が、カッと眼を見開いた



『何っ!?尚更なぜもっと早く我を呼ばない!?』



グルルルと唸りながら問う竜王にウォル爺さんは何事もないかのように、「ジジイと子供なら儂は子供の方を優先するだけじゃ」と言い返した。



『……今回は許してやろう。我も子供に牙を剥くほど器は小さくないからな』



そうは言っているが滅茶苦茶、眼が悔しそうだ……。

そんな竜王を無視して、ウォル爺さんが



「そんなことより、ノルンたちが召喚獣のことに興味があるらしくての

それを踏まえて御主を呼んだんじゃ。」



『……』



「このジジイ竜のように人型でなくても意思を持ち話す召喚獣がいる。


あ、それと召喚獣を呼ぶ時たまに自分よりも格上の者が現れる事があるんだが、たまに契約出来るから

諦めないで交渉してみる良いの。」



『我も仕方なくこの爺と契約してやったのだ』



「御主と戦って儂が勝ったのだから当たり前じゃろ。自分から吹っ掛けてきたくせに。」



『手加減してやっただけだ!』



「……御主ほんと負けを認めないのぅ。そういうことにしといてやるわい。」



俺たちは両者のやり取りを苦笑しながら眺めていた



「そういえば、ウォル爺さんと竜王の契約ってどんなやつなの?」


俺が聞けば、アイリスたちも声は出さなかったが、聞きたそうに顔を向けた。



「お互いに飽きたら契約終了っていう約束だったんだが、最近は、どうせ爺同士ならどっちかが死んだら契約終了ってなったの。」



契約って途中で変えられるんだ…



『貴様は我と契約したときから、爺だった癖に。死ぬまであと何年あるのだ…』



「ほっほ。儂は永遠の280歳じゃ。」



『「「「「……」」」」』



竜王も俺たちも言葉が出なかった。竜王は呆れ、俺たちはウォル爺さんの不思議に。



いったい何歳だよ……。

永遠の17歳みたいな感じで言われても……。



「ぅおっほん。まぁ大体召喚獣の説明はしたの。

まぁ簡単に言えば、居れば便利。居なくても特には困ることもない存在じゃな。


戦闘できる召喚獣もいるぞ。」



『大事なこと忘れてるぞ爺。さすがに耄碌したか?』



鼻で笑ながら竜王が喋る



『我らは召喚者に憑依できるタイプと出来ないタイプがいる。

憑依すると、召喚者は召喚獣の力を使えるようになる。ただ、そのまま死ぬと双方死ぬがな。


我は憑依しないタイプだ。我はこの姿のまま戦うことが出来る。』



「教えても使うかどうか分からんじゃろ。まず召喚獣と契約しないと話が進まんから、契約出来たら話そうと思ってたのだよ。

これだからジジイ竜はせっかちで困る」



わざとらしく溜め息をするウォル爺さん。

多分これが二人の何時ものやり取りなんだろう。ことばとは裏腹に目には楽しさを含んでる



「それじゃあノルンとアイリス。魔法陣を教えるからやってみるかの?」



「アイリスからでいいよ。女性優先で」



「え?う、うん。分かった。アリガトノルン。優しいね」


顔を赤くしながら、緊張してウォル爺さんの側まで行く アイリス。



暫くして魔法陣を教えられたアイリスが魔法を発動される。



「魔力を贄に、アタシの呼び掛けに応える者よ。

陣を通じ姿を現せ。」



魔法陣に魔力を注ぎながら紡いだ呪文?に応えるように、魔法陣が光り、収まると其処に一匹の青い鳥がいた。



「成功じゃの。おめでとう。あとは契約するかは当人で決めるのじゃ。

意思の疎通は一時的に出来るはずじゃ。」



「は、はい!」



数分間見つめ合いの後、鳥がピーッと一鳴きしたら

アイリスの胸辺りに吸い込まれていった



「け、契約できたよ!」



俺たちは其々アイリスに「おめでとう」や「良かったね」など祝いながら喜んだ



『ふむ。あの鳥はただの動物でないな。魔物でもないがちゃんと意思を持ってるし知恵もある。話せるのは(アイリス)だけだかな。

大事にするのだぞ。』



アイリスは竜王にいきなり話しかけられて、緊張しながらも頷いた



「ほっほ。それではノルンもやってみるかの。」



「はい。」


俺はウォル爺さんから陣を教わり召喚に挑んでみる。呪文みたいのは適当らしい。



「私の呼び掛けに応える者よ。私の力になり、私はそなたの力になろう。」



魔力を注いだ魔法陣が淡く光りだし、召喚獣が姿を出した瞬間に

背後から強烈なプレッシャーと魔力の蠢きを感じて振り向くと


威嚇するように立つ竜王と、いつの間にか側にいるウォル爺さんが居た。

レオンやアイリスやリリィたちはビックリしたようにしているが、俺同様 竜王のプレッシャーで動けないようだ



『貴様、何者だ』



軽口を言い合っていた感じが微塵も感じさせない威厳のある低い声で竜王が問う。



「そんなに睨まないで下さい。私に争う気はありませんよ。」



ニコニコしながら告げる青年はどこか異様だった。



『我は悪魔の言うことは信用せぬ。なぜ小僧よりも格上の貴様が呼び掛けに応えた?』



「え?別に私が誰の呼び掛けに応えるのかは自由でしょう?

まぁ強いて言えば、この子の魔力が気に入っただけですよ。


それに私は悪魔でも、純粋な悪魔ではごさいませんので。それほど警戒なさらないで下さい。」



微笑みを絶さない顔で告げる青年。

よく見ると背中に黒色の翼があった。



「あ、あなたは誰ですか?」

呼び掛けたのは俺だから、勇気を出して訊いてみると笑顔で応えてくれた。



「はい!私は元天使・現悪魔の堕天使です。名前は在りますが貴方が付けて下さっても良いですよ?」



「堕天使、ですか?」



「えぇ。元々は神の遣いだったんですが、欲が出ましてね。天使というものは基本的に無欲出なければならないんですよ。


ただ、欲が出た私は無欲な天使が非常につまらなく感じてしまいましてね。悪魔になったのですよ。」



「え、そんなに簡単に悪魔になるんですか?」



「まぁ、天使や悪魔といってもただの職業だと思って下さい。地上での剣士や魔法使いと同じですよ。


それに、悪魔になるときに神の許可は得ましたから。」



なんか持ってたイメージと全然違うな。



『それで、その悪魔が何の用だ』


「いや、呼んだのはそちらでしょう?」


『……』



「お、俺と契約するんですか?」



「はい!私こう見えても中々強いですし、物知りデスヨ!

……それに、貴方の魂は少し面白い。」



「え?」

堕天使の言葉にドキッとするが、なんとか表情を保つ



『どうゆうことだ?』



「いえ。こちらの話です。それで、私と契約なさいますか?」



「……します。」

ウォル爺さんやレオンたちは驚いているが極力無視して話を進める。



「いいですね!どういう関係にします?私は主従でも良いですよ」



「……それじゃあ、仲間、で。」



目をパチパチさせて、青年悪魔は問う



「仲間ですか?構いませんけど、どうして?」



「あー、主従とか慣れないし、仲間は多い方がいいかと思って」



勿論それだけじゃないが、嘘でもないのでこのまま通す



「分かりました。それでは契約完了ですね!」



「本当に良いのかノルン?確かに嘘をついとる様子はないが、悪魔じゃぞ?」



「大丈夫。俺の勘が大丈夫だといってるし」



そこに悪魔がすかさず

「それでは契約も完了しましたし、名前でも付けて貰えますか?」



「名前か……」



名前を付けるのって難しいんだよな…。



「……ノアってのはどう?」



「ノア、ですか。ノア……良いですね!気に入りました。それでは此れからはノアとお呼び下さい。」



綺麗に一礼をしたあと、ノアは俺の身体に光りとなって吸い込まれていった。



「ふぅ、緊張した。ノアの雰囲気は独特だったな」



「そうじゃの。自然に威圧されとる様な感じがしたのぅ。」



『まぁ、寝首をかかれんようにな。我は悪魔は好かん。』



「何でですか?」



純粋に聞いたら、ウォル爺さんが「こやつ、騙されたのだよ」と大笑いしながら教えてくれた。



『うるさい!それよりも、後ろの小僧どもを正気に戻してやれ。

身体が緊張しすぎて固まっておる。』



レオンたちを見ると本当に固まっていた。



時間をかけて全員を元に戻しているうちに

結構いい時間になった。



「そろそろ帰るかの。疲れたろ?」



レオンが「爺ちゃんたちの威圧が一番疲れた」と言い、リリィも「……怖かった」というと、リリィを気に入ってる竜王は少し凹んでいた。



アイリスは「疲れたけど、アタシは新しいパートナーできたから嬉しい」と笑顔で告げた。



「ほっほ。それでは最後に怖がらせてしまったお詫びに、竜王(ジジイ)で村まで送るわい」



『その程度ならいいだろう。ほれ、リリィ乗るがよい』



全員を乗せて村へ飛ぶ竜王。

初めての空を飛ぶ感覚に興奮しながら、俺たちは村へ帰った。





ノア登場です。ノルンの魔法属性が光と闇なので堕天使です。安直に決めました笑


アイリスの鳥の名前も考えときます

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