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来世は異世界で  作者: 三日月
14/72

合同訓練


取り合えずあげますがもしかしたら一回消すかも。

まだわかりませんが。



武器を直してもらってる間、俺はレオンたちと一緒に訓練をやってみて

みんなが其々強くなったり、特技を伸ばしていたりと驚きの連続だった。



レオンは、若干短く思えるが扱いやすそうに改造してあるランスと、展開すれば自身の7割程度をほぼ隠せるくらいの盾で

攻撃を盾で防いだり・流したりして相手が一瞬の隙を見せたら素早くランスで貫く戦闘方法を身に付けていた。



アイリスは、木の上や物陰から気配を殺して矢を放ち、できるだけ急所を射抜く技術を覚えていて、何より驚いたのが矢が魔法の属性を纏って飛んでいった時は目を見開いてしまった。



リリィは、母さんの手ほどきで魔法が凄くなってた。というか凄いって感想しかでなかった。目の前の木が綺麗に無くなったのを見て、ポカーンとしてしまった。



みんなの鍛錬の成果をみて、俺ももっと頑張らないと!と気合いを入れ直したところに、レオンの親父さんが来た。



「ようノルン!いきなりで悪いんだが明日、お前さんとレオとアイリスちゃん、リリィちゃんで合同訓練しないか?


せっかく4人で冒険者になる約束までしてるんだから、お互いの出来ること・出来ない事を把握しておくのも大切だと思ってな。


どうだ?やってみるか?」



親父さんの提案に、俺はすぐさま頷いた。

俺たちは、其々の戦い方はわかってても、どこまでか出来るかは知らないから丁度いいか。



「そうだね。やってみたい!どこに行けばいいの?」


「明日お前さんが魔法の訓練してる所に集合だ。時間は、いつもギルバートさんと剣の訓練を始めてる時までに居てくれればいい。」



「うん、わかった。明日は何の訓練をやるの?」


「んー、まだ決めとらん!明日までには考えとくから、明日の楽しみにしとけ!はっはっは!」



親父さんは笑いながら去っていった。





--------------------------------



次の日



--------------------------------




言われた通りにレオンたちと待っていると、親父さんと母さんとリリィのお母さんグアルティネッサが歩いてきた。



「よぅし。全員そろってるな。

それじゃあこれから、レオ・ノルン・アイリス・リリィでパーティを作って儂らと戦うぞ!


まぁ戦うといっても、お前さんたち各々がパーティでの役割を覚えるのと、

自分と他の仲間は何が出来て・何が出来ないのかを把握するのがメインだ。


だから基本的にはお前たちが、色々と連携やら攻撃やらを儂らに試していってくれ。儂らは防御に専念する。・・・あまり隙を見せると多少・・反撃するが。」



おぉ!ここまで良い条件で連携の訓練が出来るのは素晴らしいと思う!

いくら個人で強くなっても、連携が取れなきゃ弱くなる時もあると思うし

この人たちが相手なら本気で斬りかかって行っても大丈夫という信頼もある。


そんな事を考えてる俺にレオンが耳打ちしてきて


「…気をつけろよ、ノルン。多少って言ったけど、普通にバンバンくるからな。しかも親父は前衛だから俺とノルンで相手することになるだろうし…」



「りょーかい。因みに親父さんはどういう戦い方をするんだ?」



「いつもなら俺と似て盾と剣なんだけど、盾を持ってないから剣だけだな今日は。

親父は剣だけの時は、ぐいぐい攻撃してきて、防御してもすぐにカウンターとかを決めに来るから注意しとけ。」



…見た目が山賊で力押しタイプに見えるけど、意外と技巧派なのか?

とりあえず4人で作戦会議だ


「わかった。よし、とりあえず集まってくれ」


「大雑把さけど、パーティでの位置とかを決めよう。

レオンは、基本的には相手の攻撃を受ける盾役をやってもらいたい。受けきれないのは避けたり、流したりしてくれよ?

んで、今回はあっちは攻めてこないから、俺と一緒に攻めてみよう。」


「了解だぜ!」



「アイリスは、矢で俺たちの援護とか、相手の足止めとかをしてもらいたい。

出来る限り隠れたり、頻繁に移動しながら相手を撹乱してもらうとより助かる。

勿論、隙があったら母さんとかを狙ってもいい。」


「任せなさいっ!」



「リリィも基本は、援護とかケガしたら治癒とかをお願いしたい。この中で唯一治癒が使える、俺たちパーティの生命線だから、なるべくそっちまで攻撃が行かないようにするけど、危なくなったら回避とか結界張ったりとかしてくれ。

リリィも隙を見つけたら魔法を放ってもいいが、乱発して魔力不足とかにならないように注意してくれ。」


「……わかった。」



「俺は、前衛か遊撃だな。なるべく後衛側に相手を通さないように動くと思うが、状況によるな。・・・まぁ、今はこんなもんでいいだろう。残りは追々決めよう。


さて、親父さんたちの戦い方だが、レオン曰く親父さんは今回ぐいぐい反撃してくるそうだ。そこは俺とレオンがメインで抑える。

母さんは・・・はっきり言って分からん。魔法は使ってくるけど、発動までの速度と規模や魔法の効果の高さが以上だし、何より、使える魔法が多すぎて予想できない。


あと、グアルティネッサさんの戦い方を知らないんだが、リリィわかるか?」



リリィは静かに頷いた

「……お母さんは、パンチ、とか…蹴りが、得意」



まじか。意外に前衛なんだな。それなら…


「そうか。ありがとうリリィ。

じゃあ、俺が親父さんを、レオンがグアルティネッサさんを相手するか。


レオンはいいか?」


「おうよ!」



「よし。まぁ、まだパーティでの戦闘訓練はこれが初めてだから、気楽にやろう。

・・・じゃあ、いくぞ!!」



「おおー!」」と元気に声を出して、親父さんたちに向き直った。



「もういいのか?もっと時間かけて作戦会議してもいんだぞ?」



「いえ、まだお互いのことをよく分かってないので。とりあえず最初は簡単に役割を決めて、細かい修正は後にしようと思って。」



「そうか。なら、いつでも掛かって来ていいぞ!儂らは準備万端だ!」



「よろしくお願いしますっ!」







--------------------------------






結果的に言えば、散々な結果だった。



俺は親父さんを攻めたけど、カウンターでふっ飛ばされるわ、剣だけじゃなく殴りや蹴りが時々飛んできたりと、親父さんの多彩な手段に苦戦した。

全然相手にして貰えなかったわけでは無いが、ほぼ釘付け状態にされた。



レオンはグアルティネッサさんに突撃して行ったけど、そのあとは防戦一方で

何度か俺も助けに行こうとしたが、親父さんに阻まれた。



アイリスやリリィも俺たちを援護してくれてたが、母さんが一人でほぼ対処してた。

…それに、たまにアイリスの矢やリリィの魔法が俺らを掠めたり・近くで炸裂した事があって、親父さんもグアルティネッサさんも吃驚してた。


そこは改善点の一つだろう。さすがに味方の攻撃は食らいたくない。



・・・というか、多少の反撃ってレベルじゃなかったぞ?

親父さんに限らず、グアルティネッサさんや母さんだって攻撃してきたし…


でも、お蔭で結構お互いの出来る範囲が分かってきたように感じる。



疲れて座り込んでる俺たちに向かって親父さんが終わりを告げた

「よぅし。今日はこの辺にしとこう!もうお前たちはへばってるしな。はっはっは!

どうだ?其々なにかつかめたか?」


「少しは。ただ、まだまだ改善点がいっぱいあるんで、これからも定期的に今日みたいな訓練をしたいです。」



親父さんが少し考え込んでから、頷いてくれた。


「…そうだな、それでもいいだろう。少しは実力もついてきたと思うし連携の訓練をしても問題なかろう。」


「あら、じゃあ私の方からギルに説明しとくわぁ。」


母さんも了承してくれた

「ありがとう、母さん」



そこにグアルティネッサさんが

「でも、ゴルドフさん。魔物の調査に行かなきゃいけないだろう?

 その間どうするの?」



「あー、確かになぁ。今ギルバートさんに装備の依頼してあるし、調査に行く奴らも準備や新しい装備に慣れる必要があるから、向こう1週間は暇ないしなぁ。


・・・よし、明日から少し休みか自主訓練だな。それか村の者と訓練するのもいいぞ。この村には戦える者が多いからな。」




「あ、私の魔法訓練はいつも通りやるわよ!私は調査に行かないからね♪」


母さんは行かないのか。それなら、俺ら4人で午前中は母さんと訓練するか。



「ねぇ、母さん。俺ら4人で受けてもいい?レオンとアイリス入れて。」


レオンとアイリスが、えっ?聞いてないよ?っという表情を作ってるが気にしない。



「いいわよ~。…そうねぇ、それならちょっと検査でもしてみようかしら。道具が必要だから、やるのは明後日だけど。」


「検査?俺もやるの?」


「全員やるわよ。何の検査かは明後日のお楽しみっ♪」


「? わかった。」



話がまとまった所で今日は解散となった。



「それじゃあ、今日は解散!みんなよく食って寝ろよ!」



「私たちはお夕飯作らなきゃっ!ねっ、アルティ!」


「はぁ、その呼び方するのはエリンさんだけだよ…普通に”グアルティネッサ”でいいのに…」



「だって、長いんだもん。それに”アルティ”って響きかわいくない?!」


「……ソウダネ。」



・・・どうやらグアルティネッサさんは諦めたようだ。南無。



「俺たちも帰るか。じゃあなみんな!」



おつかれー。や、またね! などを言いながら其々の帰路についた




次回は・・・。決めてません笑

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