カラダの値段
ある小説を読み、異性の視点で書いてみる事にしました。
本当はもっと日常的な事を書きたいのですが、現時点で、勉強、経験不足で諦めました。
私は現役のデリヘル嬢。
男性に奉仕して今日を生きている。
性を売って生を買っていると言ったところ。
最初は初めて見る男の見慣れた汚い物に抵抗はあったが、お金の前ではその抵抗も一目散に逃げていった。
世間では真っ当な仕事とは思われてないが、他の仕事と同じで営業マナー、体力勝負共に欠けていたら勤まるものじゃない。
そもそも、客の大半はいわゆる真っ当な仕事をしている連中ばかり。
なぜ、そんな言われ方をされなければならないのか。
股を拡げる事と非がないのに頭を下げる事、なんの違いがあるのだろう。
たまに説教してくるお客も、ちょっと舌を使えばすぐに果てる。
上から目線の客を、単なる雄にする瞬間がたまらないのかもしれない。
たまに言い寄ってくる客も、だったらこの仕事に勝る収入と刺激を代わりにちょうだいよ。
同じ女からは、愛のないセックスをしてプライドはないのと聞いてくる。
それじゃあ、性欲処理として抱かれている貴女にプライドはあるの、と聞き返したくなる。
結局、自分には出来ないから相手を下げて自分の立ち位置を確保しているだけ。
立っている場所が高ければ高いほど、バランスが取りづらいというのに。
ある客が言っていた。
『扉を開けるまでのドキドキがたまらない』
どんな女が来るか分からないからヤメラレナイとの事。
写真と比べてどうか。
表記されているスリーサイズに偽りはないか。
それは私も同じ。
扉を開けるまでは、指定されたホテル、家やアパートの外観、呼ばれた時刻、コスプレの有無、それらからお客の想像を膨らませる。
必要以上に期待せず、がっかりしないようにリアルな想像を。
最近は怖いぐらい的中する。
的中してしまうから、半端な達成感と完璧な疲労感しか残らない。
だから期待してしまう。
だから今日も自宅以外の扉を開ける。
まだ見ぬ雄を期待して。
R指定が間違っていると思われたら、指摘してください。
訂正します。