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HIGHT SCHOOL Guns!  作者: オタリックス
進め!掛工安隊!
9/19

進撃開始!2

高機動車は対馬高校を出た後、小浦浅原バイパスを走行していた。

「敵迫撃砲陣地の裏にある入道岳の山頂まで行きます。途中、敵の攻撃が予想されるため目的地から半分ほどで徒歩機動に切り替えます。よろしいですね?」

「もちろんです」


トンネルの中で高機動車が減速をし、やがて停車をした。

「ここから徒歩で行きます。」

「池田さん、高機動車の中にあったカール・グスタフはどうするんですか?」

涼香が質問する。

「使うことはないと思われるので置いておきましょう」

「なんか持って行った方がいいような気がする…」

涼香はすこし不満そうな顔をする。

「涼香、いまはMP5を持っているのか?」

「そうよ、それがどうかした?」

「撃ち合いになったときが不安だな…よし、俺のACRを使え」

ACRを涼香に渡す。

「急にどうしたのよ…それにあんたはあんたの武器を使えばいいじゃない」

「じゃあ、5.56㎜弾と9㎜パラベラム弾、どちらが射程が長い?」

「…わかったわよ。」

「なんなら俺のHK416Nでもいいぞ」

片木が言う。

「あんたのやつなんかいらないわ」

一目でわかるほど落ち込む片木…

「片木…俺に貸してくれ」

「おう、ほらよ」

立ち直りがはやい…


一行は入道岳の麓までたどり着いた。

「このまま入道岳の山頂まで行き、その辺りで攻撃を実施します。標高は83メートルです」

入道岳に入る。すでに片木は20メートルほど先行しているが…

M110を背中側に回し、片木のHK416Nを構える。

「涼香、大丈夫か?」

ACRを重そうにもつ涼香に言う。

「MP5より重い物をあまり持たないのよ。重いわ…」

「いや、MP5とACRは同じくらいだぜ。若干ACRの方が軽いけどな」

「そう、わかったわ…」

一行に沈黙が訪れる。その時だった。

「頂上についたぜ!はやくこいよ!」

無線につないだヘッドセットから片木の声がした。姿も見えている。


一行は何事もなく山頂にたどり着いた。それと同時に俺と柊、自衛隊員は狙撃の準備を始める。

サプレッサーをM110に付け、柵にM110を預ける。柊も同じように構えている。

「準備完了です、池田さん」

「わかりました、目標はこちらで指示します。それから敵が撃ち返してきたらすぐに撤収をします」

そう言うと池田さんは双眼鏡を覗き始めると同時に無線機を操作し始めた。

「こちら第一分隊、本部に連絡。敵迫撃砲、六門確認。一門につき三人の敵兵。オクレ」

『こちら本部。状況を了解した。攻撃可能か?オクレ』

「全兵を殺害するのは難しいが可能だ。オクレ」

『そちらの判断で攻撃を開始せよ。オワリ』

無線は途切れた。

スコープの向こう側では敵兵が迫撃砲を発射していた。

「一番奥の迫撃砲、問題発生の模様」

砲弾を入れたが、発射されないようだ。その担当らしき敵砲兵が慌てて復旧をし始めた。

「工作精度が悪いのかそれとも偶然なのか…」

その迫撃砲に士官らしき男が近づいてゆく。何かを怒鳴っているようだ。何か言い訳を言い始めたのか、砲兵がその士官らしき男に近づいたその時だった。男が砲兵を指差し周りに怒鳴り始め、そして腰のホルスターから銃を抜き、おもむろに砲兵に向けて発砲した。撃たれた砲兵は倒れ、赤い血溜まりをつくる。

「どうせ『撃てなくなったのは愛国心が足りないせいだ』とか言って言い訳を言い始めたから見せ物に殺したんだろうな」

「まずはその男を狙撃してください」

「了解、狙撃します」

レティクルに士官の頭を重ねる。トリガーを引く。

パスン!

サプレッサーにより銃声が小さくなったM110から7.62㎜NATO弾が放たれる。

「よし…」

頭から赤い霧状のものを吹き出しながら倒れる士官…それを見て腰を抜かす他の砲兵…そして凶弾が彼らを正確に撃ち抜く…

パパパパパパパパン!

撃ち返してきた。

「撤収を開始します」

池田さんが言う。

「よし篤司、グレネードを撃ち込んでやれ!」

「やっと出番か!食らえ!」

ポン!

篤司が持ってきたM320から40㎜グレネードが発射される。

ドーン!

グレネードが炸裂したようだ。

「一発だけだ!撤収!」

「もっと撃たせてくれよ」

篤司は俺達の後を追う。


入道岳を下山、高機動車のあるトンネルまで駆け足で戻った。

「いやー走った走った。なあ瑞樹…どうした?双眼鏡なんて覗いて」

落合が不思議そうに聞く。

「来た…やつらの軽装甲車だ!」

人民軍の軽装甲車がこちらに向かってきた。

「池田さん!やつらの軽装甲車が来ました!」

「なんだって!」

驚く池田さん。

「こちら側に誘おうものならば敵乗員の射撃でやられてしまう…ましてや40㎜グレネードでは倒せない…ウーム」

唸る武田さん。

「そういえば!」

涼香が叫ぶ。

「高機動車の中にカール・グスタフがあったはずだわ!」

「ハッ!そうだ!総員、無反動砲発射準備!」

池田さんの部下が動き出す。

「準備完了!」

「もうすこし引きつけろ」

近づく軽装甲車…

「撃て!」

パシュン!

弾頭が発射される。

ドン!

命中する。

「総員、高機動車に乗り込め!」

全員が高機動車に乗り込むと同時に動き始める。

「こちら第一分隊、全員高機動車に乗り込んだ。これより帰還する」

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