市街地戦!4
宿舎に朝が訪れる。
「おい…雅人、時間だから起きろ。」
「うん…涼香にやられたところがまだ痛い…」
どれだけの強さでやられたのだろうか。気になるが聞かないでおこう。
0630時に起床。0700時に朝食というスケジュールになっている。
「瑞樹、今日はたしか市街地戦の訓練だったよな」
「バトラーシステムを使って他の安隊と戦うようだ」
バトラーシステムとは実際の訓練に使用されているもので、銃本体にレーザーモジュールを取り付け、そのレーザーが訓練をしている者の受光部に当たることにより命中判定を行うものである。
「とにかく、着替えなきゃ」
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訓練が開始された。相手は他校の安隊。
「こちら掛工01。訓練場中央より南東50メートルの建物に狙撃手を配置する。」
街中によくある雑居ビルのような建物の屋上に柊を配置しておく。柊はここで索敵と狙撃を担当することになっている。
「…掛工05了解」
各個人の使用銃器はこうなっている。
高山瑞樹 ACR FNX-45
落合雅人 AR160A3 FiveseveN
宮崎篤司 89式 M9
片木義孝 M249mk1 USP
柊優樹菜 SCAR-SSR M1911A1
野上涼香 MP7A1 M93R
二手に分かれて道を進む。
「…こちら掛工05、次の交差点左側に敵二名」
柊から連絡が入る。
「了解した。狙撃可能か?」
「…可能。」
「撃て」
短く返す。
タン!タン!
撃たれた二人は辺りを見回している。
たぶん撃たれた本人だけに無線が入ったはずだ。戦死報告の無線が。
あと3人。
「前方左の建物内に人影」
片木が言う。
「本当にみたの?」
涼香が怪訝そうに聞く。
「瑞樹、行こう」
「行くぞ。涼香が先頭に突入だ」
建物の前に集まる。
「突入しろ」
短く告げる。
涼香が扉を開け、その後ろから俺、雅人、宮崎、片木と続く。
しばらく人が入らなかったのか足跡がついている。それを追いかけ行く。
二手に分かれている。
片方は三階の奥に。もう片方は屋上へとつながっている。
「二手に分かれる。俺、雅人と片方は屋上へ。涼香と宮崎は三階の奥に行け。」
屋上へつながる階段を登りきる。
扉を少し開く。声が聞こえた。
「…い、おい!聞こえるか?02、03」
「ははん、相手には通信手がいたなぁ」
片木が呟く。
「こちら掛工01、突入準備完了」
「こちら掛工06、こちらも完了」
準備は整った。
「突入!」
無線に怒鳴る。同時に扉を蹴って開ける。
タン!タン!タン!タン!
3人で一斉射撃を浴びせる。
「クリア!」
涼香から無線が入る。
「こちら06、クリア。でも宮崎がやられたわ。」
『こちら本部。城北工業の全滅を確認。訓練を終了せよ』
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「大変だ!」
雅人が叫ぶ。
「どうした?雅人」
雅人の言葉に俺達は驚いた。
北朝鮮が日本に侵攻を開始した。




