初めての実戦2
俺たちは普段帯銃している拳銃のほかにライフルをとりに保管庫にむかった。
この保管庫、24時間人が常駐していて、ライフルの他に弾薬、タクティカルベストやヘルメットなどを保管している。
「おう、お前らどうした?」
「西高で立てこもりか起こったからそれの応援」
涼香が答える
「で、いつものやつでいいか?」
俺たちは個人個人の銃を受け取る。
俺はMAGPUL製ACRといつも帯銃しているFNX-45を選択した。ACRのバレルは11.5インチに取り替え、ホロサイトを装着。
落合はAR160A3にM26とドットサイトを装着し、FiveseveNを選択。
篤司はP90にドットサイト、M9を選択。
涼香はMP7A1にドットサイト、M92FSを選択。
柊はSCAR-SSRに二脚とスコープ、M1911A1を選択。
片木はというと…
「片木、お前は情報収集を頼むぞ」
「せっ、先生!なんで俺にはやらせてくれないんだよ!」
「突入には情報がたくさん必要だ。どこの部屋にいるのか。何人でいるのか。すべて大切だ」
「…わかった、やるぜ」
そんなこんなで現場に到着するやいなや、驚くべき情報がはいってきた。
「こちら掛川西高校特別安全保安隊!掛川工業高校特別安全保安隊聞こえるか?!」
「こちら掛工安隊。どうした?」
「西高安隊の半分が負傷!突入が行えない!」
要約してみるとこうなる。
立てこもりの現場である建物に近づこうとしたが西高安隊は立てこもり犯に銃撃され、半分が負傷するという事態に陥ってしまった。
「西高の安隊は弱いことで有名だったからな~」
片木が急にニヤケだした。それもそのはず、春期休みを利用しての合同訓練で座学以外すべてビリという成績をだしたほどである。
「優等生特有の大人しく生活したい奴らが多いんだろうな。」
掛川西高校周辺の道路は警察によって完全に封鎖されていたが、事前に連絡しておいたのですんなり通ることができた。
「さて、ついたぞ!任務は立てこもり犯の拘束および人質の解放だ!いいな!」
「「「「「はい!」」」」」「…はい」
「柊、お前は教室棟から狙撃ポイントをみつけておけ。奴らに見つかるなよ」
「…わかった。瑞樹たちもみつからないように」
今、犯罪との戦いが始まろうとしている。
突入はこのあとの初めての実戦3になると思います。