分断開始!
翌日
「昨日お話しした新型弾薬が届いたのでお渡ししますね」
マックから弾薬箱を渡された。
「新型弾薬っつ変なものの気がする…」
箱を開けて中を見る。
中には弾頭がいくつものツメがついているようなものだった。
「おいおい、これってR.I.P.じゃねえか」
「R.I.P.ってなんだ?」
宮崎が言う。
「別名ワンショットストッパー。女性でも使える非力な拳銃であっても一撃で相手を殺すことができる弾薬だ…」
「ヤバそうなやつだな…」
「こいつの弾頭はいくつかのツメのようなものになっているだろ?これが着弾すると同時に分解して内蔵をグチャグチャにするんだ」
「ダムダム弾みたいだな…」
「マック、俺達はこの弾薬を使いたくない。こんな非人道的なものを撃ちたくない」
マックに向かって言う。
「ええ、私達も同感です。それにテストをするかしないかは私達の判断に任されています。通常の弾薬を配りますね」
通常の弾薬を配られ、マガジンに補給をした。その後、ヘリに乗り込んだ。行き先は平壌。
『あー、掛工安隊、聞こえるか?こちらは池新田安隊だ』
無線がはいった。
「こちら掛工安隊、どうした?」
『他の安隊が来ると聞いてな。そういえば新型弾薬は今回使うかい?』
新型弾薬のはなしを出してきた。
「いや、俺達は使わないことにした、非人道的なものだからな」
『そうか…他の安隊も使うことになったんだがその中でも使うのを拒否しているやつもいるらしい』
R.I.P.を使うところがちらほらと出てきているようだ。そして、拒否をする者も出ている。
「ランディングナウ!」
ヘリが着陸した。
「いくぞ!所定の位置に移動する!」
「おう!」
返事が返ってくる。
「そういえば朝鮮人民軍の一般兵って防弾プレートを貰えないみたいね。いいものは全部特殊部隊に持って行かれるみたい」
涼香は言う。
「だからR.I.P.のテスト依頼がきたんだな」
篤司は相づちをうつ。
「掛工安隊、こっちだ!」
池新田安隊の一人が呼び込む。
駆け足で建物にはいる。
「ようこそ掛工安隊の皆さん」
「どうも」
「作戦の通りこれから狙撃をします。案内しますね」
この建物は五階立てビルになっていた。
「このビル、五階立て屋上つきなんです。狙撃をするならば五階か屋上じゃないですかね?」
俺の袖をチョイチョイと引っ張る感じがした。
「あっ、柊か…どうした?」
「…向かいの建物の方が高そう。向こうの方で狙撃につきたい」
「どれどれ…1、2、3、4、5…7階か…確かに向こうの方が高そうだ。よし、移動しよう」
「…私だけで大丈夫」
そう言うと柊はビルから出て、向かいの建物の方に入った。
「こちら掛工01、05応答せよ」
『…こちら05、屋上に到着。敵情を報告する。装甲戦闘車数台、歩兵二個中隊規模、ほかは…』
そのときだった。
ヒュルルル
『迫撃砲!』
俺達から見て向かい側の建物すべてが土煙に包まれた。
「おい!柊!大丈夫か!応答しろ!」
『こちら掛工05、足を挫いたみたい。動くのはすこし難しい…』
「ああ、わかった。できるだけ屋上より下の階に移動してくれ。俺達が迎えに行く」
『…わかった。あっ、敵車両がこっちにくる!』




