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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
終章 発展
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85話 これから

ミレイを連れ帰って、まずはゆっくりと暖をとった。

そして、ゆっくりと話し出す。


祖母に会って、今度ミレイを連れてくるように言われた事。

チカラが自分の一族に伝わって来ているものだという事。


そして、自分がこことは全く違うところから来た事。


よく分からないみたいだったので、扉をくぐってもらった。凄く驚いてたなぁ。

周り全てが見たことの無い物で埋まっているんだから、当然だよね。


ただ、今日は部屋に連れてきただけで引き返した。

いきなりいろんな物を見せても驚くばっかりだからね。

ミレイの中で好奇心が膨らんで、溢れるのを待ったほうがいいと思った。

そのほうが驚きを楽しめると思う。


帰ったら食事の用意だ。

用意した物をみせて説明しながら作っていく。今日は雑炊にしよう。


昆布で出汁をとり、見慣れない野菜と米。

食べさせてみると美味しいと驚きながら言ってくれた。


お風呂に入って一緒に眠る。

好きだと言って、愛してると囁き、付いて来て欲しいとお願いする。

これからもずっと一緒だ。



*****



もう随分とミレイも異世界に慣れた様だ。

今では洋服を着て普通に助手席に乗り町を歩けるようになっている。

世界に随分と慣れてきたので、子供が生まれてからと考えていたのだが祖母にも会いに行って来た。

曾孫を宿した孫の嫁。自分が驚くほど祖母は蕩けていた。

これで異世界への恨み(?)も無くなるかな。


ミレイのお腹も随分と大きくなって来た。

ただ、ミリヤさんに聞いたところ妊娠期間は少し違う様で、分かったのが冬の始め頃だったなら生まれて来るのは秋の終わり辺りだそうだ。

生まれてくるまで一年弱くらいかかることになる。ちょっとだけ長い。


何とか産婦人科にかかって生んでもらった方がいいかなと考えてもいたのだが、これでは無理だ。

どんな違いがあるか分からない。


ミレイと話し合って、子供はこちらの世界で育てようという事になった。

問題はあると思うが、こちらの世界のいろんな事を知って、伝えるかは分からないが向こうに伝えれる様にしてあげたい。

その為に必要な戸籍をどうしようか迷ったが、総帥に頼み一族の女性の中から誰か都合のいい人を選んで、その人の子供として届けを出す事になった。


早く生まれておいで。待っているよ。

これからは君の物語が始まるんだ。




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