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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
終章 発展
88/89

84話 そこでやきもち?

ミレイの作ったご飯を食べていると、ジンが寄って来た。随分久しぶりに会った気がする。

こちらに預けてから、随分と火炎様(の子供)と仲良くなっていった。やっぱり似たものだからかな?

そこで頼まれたのが、火炎様の名前を付けてやって欲しいとの事だ。


確かにジンやウィンディーネと違って火炎様には自分の名前が無いからね。

火炎様だと親との区別がつかない。

どうしようかと考えたのだが・・・これは僕が付けるんじゃなくて親か村の人が付けたほうがいいんじゃないか?


そう提案したのだが、ジンもウィンディーネも僕が付けたんだから火炎様の名前も考えてくれとの事。

ミリヤさんにも連れてきたのが僕だから付けてやって欲しいと頼まれてしまった。


それで考えて・・・いろんな人からチカラをもらっているとそのうち人型になると思うから、その時に付けてもらうと言ってみた。

人型に丁度なった時にあげた人が名付け親になればいい。


そう思ったのだが、それならその時が来るまでの間使う名前を考えてくれと言われた・・・

それ、いるのか?


しかし、どうしても付けて貰いたい様で引く気はなさそうだ。

ならばとイフリートと付けた。

そして名付け親が決まったら種族の名前がイフリートとしてもらう。

これには首を傾げていたが、ウィンディーネに別の名前がついている事を説明して理解してもらった。

もう一つの名前は教えれないけどね。


そうすると今度はミレイが拗ねだした。

いや、ミレイさん?ミーシャと浮気はできないよ?

あなたは一体何を怒っているのでしょう? 妻に隠し事をしだすととか言われましても・・・


拗ねたミレイを宥めるのは大変だった。宥める時に言った言葉で周りからは随分と冷やかされる事になったし・・・

しかしミレイのこの反応は意外だった。

愛されている事に不安を感じている訳では無いだろうが、どうしたんだろう?

独占欲?


・・・なのか!?


甘えていただけだと信じたい。



食事を済ませた後は、ミリヤさんの所で眠りについた。

今までは狭いので帰るようにしていたのだが、さすがにこの寒さの中ミレイを連れて帰るのはまずいと思い泊めてもらう事にしたのだ。

家の中も実際は寒いのだが、外で焚き火をしているのと、ミレイと体を寄せ合って暖をとり、時々ジンとイフリートがそれぞれの家を暖めて回っているので結構快適に眠ることが出来る。


ジンもイフリートもありがとうね。


この村には自分以外にチカラを使える人が5人居る。

ミレイがミリヤさんに教えてから、ミレイとガズとで一人ずつチカラを教えていた。

その5人が居るからこそ出来る贅沢だろう。

そうでないとジンとイフリートが倒れてしまうかもしれない。



翌日朝ごはんを食べてからミレイと二人家路についた。



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