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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
終章 発展
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79話 男にはつらい場所

「あぁそうそう、俺の両親がどこに居るのかご存知ですか?20年も会ってませんが、一応孫が出来た報告くらいした方がいいでしょうから。」


「あやつらなら異世界におるぞ?お前ら兄弟を連れて探検すると言っておったので、殴り倒して取り上げたんじゃ。それで諦めると思ったんじゃが、二人だけで行きよった。

音沙汰も無いでな、何処におるのか生きておるのかも分からん。2代阿呆がつづいたと思っておったんじゃが3代だったようじゃな。あやつらの異界の扉は違う所に出ておる。何処におるかは気長に探すしか無いな。」


「それでずっと見かけなかったんですか。異界に魅せられたにしても酷いものだ。俺は子供を放置する気はありませんよ。」


「結果として異世界に入り浸るなら同じ様なものじゃ。これでわしの後を継がせられる直系の者は真治だけになったか。」


「あいつになら任せられましょう?少なくとも俺よりはずっといいはずです。」


「お前の様に家業を否定したりはせんだろうからな。血の継承の事を考えると見合いはあいつにさせるか。」


「あいつならば相手くらい決まっているかも知れませんよ。無理強いはなさいませんよう。」


「全てお前の取った行動のとばっちりじゃ。精々謝り倒すことじゃな。」


「跡目の事も含めてそうしましょう。」


「真治に異界の扉が開くまでは話すなよ?」


「そうか、そうですね。知識の継承が終わるまでは会わない様にしておきますよ。ミレイの事を聞かれても答えれませんから。」


「これからは兄弟仲良くやっていけ。そろそろ昼じゃ。飯を食っていくか?」


「相伴にあずかりましょう。」


付き人が何か作るのかと思ったが、外食だった。

何か作ってもらえるなら薄味にしてもらえたのだが、外食ではそうもいかない。


総帥の今の生活について等聞きながら食事を終え、送った後買い物に出る。


ミレイを一度紹介するために連れてくるのだ、服がいる。


女物を買いに行くのは抵抗があるが、誰かに頼むわけにも行かない。

諦めてデパートで適当に見繕ったのだが、下着も買わないといけない事に気が付いた。


赤ちゃんが生まれてくるのはおそらく夏頃だろう。

つまりは薄着になる。薄着に下着無しはありえない。

周りの目に耐えながら買い求めた。


今日は落ち込んだまま眠ろう。



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