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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
終章 発展
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77話 とりあえずははっぴー?

「扉ですか。確かに開きましたね。あれはどういった形で開くものなんですか?こちらの世界から開けようとしても開きませんし、向こうから開けたものは直に閉まってしまいます。」


「実はよく分かってはおらん。30近い年の、本家の者の近くで開く事はわかっておるのじゃがな。何故か枝葉の者には開かず本家のみじゃ。 おそらくは血の濃さとチカラが関係しておるのじゃろう。」


「チカラ・・・住む所にチカラが溜まるという事ですか?」


「そうなんじゃろうな。じゃから住む家を田舎に用意してある。いつ消えるかも定かでは無いんじゃ、都会で開かれても都合が悪かろ?」


「そうですね。マンションで開いて、取り壊しが決まりでもしたら非常にまずいでしょうね。」


「それで不便でも田舎に家を用意してある。修行にも都合がいいしな。続けていよう?」


「はい。必要無い物とは思っていましたが、止めると調子がおかしくなりますから。」


「それで見合いじゃ。枝葉の者から勝手に決めるがかまわんよな?」


「それがですね・・・すでに相手は居りまして。他を娶る気にはなれません。すでに子もなしております。」


「それはどこの者じゃ?異界か?」


「はい。」


「なんとも・・・胸糞の悪いことじゃな。名前は?」


「初めて受け入れる気になった人ですよ。反対されても従う気はありません。」


「決まった相手が居た訳でも無かった以上反対してもしょうがないわな。これが浮気だったら許さんがな。名前はなんと言う?」


「ミレイです。異界の者が気に入らない訳では無いと?」


「ああ。(じじい)が異界で浮気をしおってな。気に入らんだけじゃ。 そのミレイの親の名は?」


「ミリヤです。父親の名前は分かりません。狩りをしている時に死んだそうです。」


「ミリヤか。これを偶然と言うか・・・髪の色は薄かったか?」


「はい。何か関わりでも?」


「おそらくはお前のいとこじゃな。一族の者であるなら血の濃さを保つことにはなるか。」


「・・・おじい様の浮気相手の孫ですか?」


「多分な。昔あの家はわしらが住んでいたところでもあるしな。出た先も似たような場所だったんじゃろう。これは血筋か?それとも異界の女はそんなにいいか?」


「一応言っておきますが、私は浮気ではありませんよ? 混同なさいませんよう。」


「そうじゃな。お前に当たってもしかたないわな。すまん。」


「しかし、いとことしては年が離れていませんか?ミレイはまだ20になっていないように思えますが。もしかして向こうと成長が違うとか?」


「そんなこともあるかも知れんな。確認はしておらん。人が見つかったのもそれほど昔では無いしな。まだ数が少ないじゃろ?あまり関わりを持たんように決めてあるしな。」


ミレイの事を反対されないのはいいが、あまり関わりを持つな?

思いっきり関わってしまっている。これはまずいんだろうな・・・




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