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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
終章 発展
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76話 探りあい・腹

「来年どんな話があるかですよ。今聞くことは出来ないんですか?」


「いやかまわんよ。おそらくそれに関わる事じゃろうから聞くが、今まで何をしておった?詳しく話せ。」


「ですから、色々なところを見て回っていたんですよ。海外とも思ったんですが、まずは国内を見て回っていました。」


「それはどこじゃ?いつ頃何を見てきた?詳しく話してみよ。」


「詳しくと言っても・・・どこというでも無くふらふらしていただけですからね。ドライブをしながら適当に泊まったり、どこにでもあるような公園で昼寝をしてみたり、言ってしまえば他愛も無いことばかりですよ。」


「では昨日は・・・家におったのじゃろうか。一昨日はどこにおた?その前はどうじゃ?」


「あの、それが何か?」


「嘘は要らんから正直に話せと言っておるのじゃ。色々見て回ってはおったのじゃろうが、国内ではあるまい?」


「・・・海外には出ていませんよ?」


「じゃろうな。海外とは言えんような所じゃろ?」


「・・・何か知ってるんですか?」


「大体の想像はつく。一族の者はお前ぐらいになると同じ様な行動を取るでな。爺さんもそうじゃったよ。家業として習った事が役に立ったじゃろ?」


「・・・ええ、大変役に立ちました。周りを気にせずに思いっきり振るえたのは気持ちが良かったですよ。」


「やはり異世界へ行っておったようじゃな。何かあったら連絡を入れるように言ってあったはずじゃがな?」


「すいません。報告は向こうを調べてからと考えていたものですから。」


「その割りには中々言い出さんかったな。まぁいい。ここで締め上げるつもりは無い。どんな生活をしておった?」


「原始人のような生活ですね。山の中での修行が役に立ちましたよ。もしかしてこの為のものですか?」


「まぁそうじゃな。生活出来るようになっておると、色々探索するのに都合が良かろ?」


「無くてもいいような気もしますがね。テントやら持ち込んでも良かったと思いますし。」


「そんな無粋な真似は許さんよ。」


「無粋ですか。確かにそんな事をしたんではキャンプに行くのと変わらないでしょうからね。異世界を楽しむとは言えないでしょう。」


この婆さんどこまで知ってやがる?

もしかしてどこからか監視でもしていたのだろうか。

だとするとミレイの事も知っているのだろうか?


「話というのは異世界についてだったんでしょうか?」


「そうじゃよ。扉が開くじゃろうからな。その事を話すのともう一つ。見合いじゃな。どうせ付き合いのある女子もおらんのじゃろ?はよぅ結婚して子供を作れ。」




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