幕間 それぞれの思い
「よぉ、ミレイどうしたんだ?前から気にはなってたんだが、やけに幸せそうだな。」
「あんた・・・ほんとに大丈夫かぃ? ケイさんがふらっと居なくなってミレイが凄く寂しそうにしてた事は覚えてるかい?」
「そりゃ覚えてるさ。もともとふらっと来たケイさんがふらっと居なくなっちまったんだ。もしかしたら戻って来ないかもしれないって考えちまったからな。俺も寂しく思っちまったんだ。よっく覚えてるよ。」
「その後またすぐに出て行っちまった事は覚えてるかい?」
「あぁ。他にも村があったって言って行っちまったんだろ?」
「そん時のミレイはどうだった?」
「・・・そういや、元気に送り出してたな?なんでだ?」
「こんの朴念仁が!」
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「ありがとな、嫁に来てくれて。ほんとに助かったよ。」
「わたしだってそうよ。こんな強い男に嫁にもらってもらえたんだから。これからもよろしくね。」
「残念なのは来てくれたのはおまえとフミンの二人だけだって事だな。兄貴や弟に取られっちまわないか心配だぁ。」
「あんたが守って頂戴よ?わたしはあんたの嫁なんだから。フミンと違って、あんただけの嫁なんだからね?」
「あぁ。お前は俺だけの嫁だ。誰にも渡さねぇさ。 (フミンは誰のモンでもなく、みんなのもんだよな?)」
「あんた・・・何考えてたか言ってごらん?」
「いやな、おまえも火炎様みたいに元気な子供生んでくれよ?」
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「ウィンディーネ様も行ってしまったわね・・・」
「しょうがないさ。仲間がみつかったんだ。一緒に居たいって思うのが普通だろ?」
「そうだけどさ・・・ずっと居てくれたのに居なくなってしまうと寂しくてね。」
「それでも時々来てくださるんだ。それをありがたいと思ったほうがいいぞ?」
「・・・そうだね。気軽にあったかいご飯食べられる事を喜ぼうか♪」
「そうそう。この、ケイさんが持って来たもんっていいもんだな。」
「鍋って言うんだってさ。ジュリが作り方を聞きに行ってるんでしょ?早く戻ってこないものかしらね。」
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ガツガツガツ
モグモグモグ
・・・zzZ