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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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69話 ミレイが暴走しました

「ミレイ何してんの!」


「ケイさんの子供が欲しいです。」


朝目が覚めたらミレイが上に居た。

いや、子供が欲しいって・・・ だからっていきなり強姦するか??


「とにかく一度降りて降りて。落ち着いてよ。」


「でも・・・」


「でもじゃなくて!」


「はい・・・」


素直でよろしい。  のか?


「何でいきなりこんな事したの?」


「だって、前にお願いしたときは駄目って断られちゃったし、また今日から出かけちゃうって言い出すし、そしたらまた暫く会えなくなっちゃうって思ったら・・・」


そういえば前に結婚して欲しいと言われた様な気がする。

でも、その時はちゃんと待ってくれるって納得してくれたはずなのに・・・


「それは前に話したでしょ?今はまだ駄目だから、大丈夫になるまで待ってって。」


「そう言ってたけど!でも、他にも村があって、そこに急いでいかないといけないって!誰かに取られちゃうかもしれないってお思ったから!」


あー、他に誰かいい人が居たと思ったって事か?


「急いでいかないといけない理由は話したじゃない?ウィンディーネっていうのは、ジンと同じ様な感じの子だって。」


「でも!他の()に急いで会いに行くって事でしょ?その娘の為に行くんでしょ?」


「いやまぁそうだけど。そうなんだけど!言ってなかったけど、その子の姿はミレイそっくりなんだよ?」


いろいろ話したけど、さすがに姿がそっくりだとは言えなかったのだ。

自分がジンに会った時に感じたものを考えると、それを言うのは申し訳なかった。

自分とそっくりな姿のモノが居るというのはかなり複雑な気持ちになる。決していいものじゃないのだから。


「え・・・私と同じ姿なんですか?」


「そう、同じ姿。その子が倒れているのを治そうと思った時、教えてもいないのに、僕でも出来ない治癒の力を使うことが出来るミレイの事を思い浮かべたんだ。多分それが原因でだと思うんだけど、姿がミレイそっくりに変わったんだ。」


「じゃ、私とそっくりの娘を助けに行くんですか?」


「そうだよ。実際はもう大丈夫だとも思うけど、それでもね、助けたいんだ。あと、ジンや火炎様を紹介したいっていうのもあるかな。自分と同じ様な存在が居るっていうのは、多分嬉しいことだからね。」


「やっぱり待てないです・・・そんな事言われたら待てないです!」


押し倒されました・・・



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