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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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63話 美形化計画失敗だぁ・・・

命名 ジンで決定しました。


間違いなくこいつはミレイが生み出したのだろう。

属性は何だろう。大気?それとも思い?まさか属性が僕って事は無いと思うけど・・・


懐いてくれているなら都合がいい。いっそ色々な属性を持って役に立ってもらおう。

そう思って、食べるものにはいろんな意識を重ねていった。

単純に火や水、大地に風。あとは温もりとか冷たさ、成長に癒し。変わったところで喜びやら悲しみといった感情。


どこまで効果が出るのか分からないが、いろんなものから栄養を取れるようになってもらって、いろんな効果を出せるようになってもらいたい。

その方が便利だし面白い。


あと、姿も何とかなって欲しいと色々な姿も入れておいた。

微笑むミレイ。怒るギュイ。悲しむミリヤ。喜ぶガズ。などなど。


同じ姿で並んで居るのも恥ずかしいものがあるのだ。

理想は中性的で中肉中背。平均が良いな。平均というものが一番美しいものらしいから。


そう考えて思い出した。ミーシャの姿はミレイにそっくりだ・・・

自分が嫌な事を他人にしてちゃ駄目だよね。


お水様を癒す時に、癒しのイメージとして、教えていない・自分自身も知らなかった治癒のチカラを扱えるようになったミレイを連想してしまったのだ。

おそらくそれが元で姿がミレイに似てしまったのだろう。

そして中々帰ってこない自分の事を考えていたためジンは自分の姿になったのではないだろうか。


そう考えてチカラの中に色々な姿を混ぜておいたのだが、ジンの姿は一向に変わらない。

お水様はウィンディーネになる時に変わったのにジンは変わらない。

お水様は元々はっきりとした姿を持っていなかったのが、意識を重ねたときに初めてはっきりとした姿を手に入れたのだろうか。そして一度持った姿はもう変わってくれないのだろうか・・・


残念ながらジンの姿は諦めなければいけないだろう。

これからは自分のミニチュアと一緒に居ることになるのか・・・

・・・結構へこむ。


食事を終えて、一度家に帰る事にした。

ずっとお風呂に入っていない。川での水浴びは寒くてすぐに出てしまったのだ。ゆっくりお湯に浸かりたい。


そう言って家に帰ろうとすると、ミレイがついて来た。

今まで行方不明だったので、一緒に居たいと言ってくれた。ほほが緩む。


「じゃ、おいで~。ついでに今日は家に泊まるかい?」


「え、いいんですか?行きます行きます。ついでに泊まっちゃいます。」


「じゃ、ちゃんとミリヤさんに泊まること言っといてね。」


ケナフを持って家に向かう。

大変だとは思うが、今晩中にがんばって糸の作り方を覚えてもらおう。

ミレイならがんばってくれると信じている。


そして当然のようにジンもついて来ていた。

早速お風呂を沸かしてもらいましょうか。

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