62話 おなか空きました
ぐうぅ~~~~う
ミレイのお腹が元気を主張した。
「あ、あら、そういえば最近ちゃんとごはん食べてなかったですね・・・ケイさんを見て安心しちゃったらお腹空いちゃいました。」
「おや、ケイさん帰ってたんですか?ちょうどご飯の用意が出来たところです。まだ食べてないのでしたら一緒にどうです? ミレイも最近ちゃんと食べてないんだから、今日こそはちゃんと食べなさいね!」
ミリヤさん登場。裏の人と一緒にご飯を作っていたようだ。
もうすっかり元気になっているようで安心した。声が元気になっている。
「ではケイさんも一緒にいただきましょう。」
「そうですね。最近は暖かいご飯食べてなかったんで楽しみです。僕もいただきます。」
そう言って、ミリヤさんについていく。
すると精霊君も一緒についてきた。
「キミも食べるのかい?」
聞いてみると、意外な答えが返ってきた。
「いや、お腹が空いているとか分からないけど、なんかケイさんとは離れたくないんだ。」
自分そっくりな姿の奴にそんなこと言われてもねぇ・・・
まぁいいさ。食べながらいろいろ聞いてみよう。
「それではいただきます。」
「どうぞどうぞ、ミレイもケイさんもいっぱい食べてくださいね。」
「いただきまーす。」
たまねぎにジャガイモ、椎茸ごぼう。これは生では食べられないものばかり。本当に久しぶりだ。
あと何かのお肉がはいっていて、デザートにりんごがついていた。
味付けに塩コショウだけじゃなくて、味噌とかあるといいなぁ。
そういえば大豆をどこかで見たような気もするな。がんばって作ってみるか?
「キミも食べてみる?」
掬ったスープに意識を通して食べてみるように進めてみる。
「あれ?何故かいきなり欲しくなっちゃった。お言葉に甘えていただきます。」
「んー、やっぱり名前が無いと不便だねぇ。ミレイ、何かいい名前あるかな?」
「え? そう言われても・・・ケイさんに懐いているみたいですし、ケイさんが付けてあげません?」
「うーーん、そうだなぁ・・・じゃ、ジンでどうかな?」
まんま精霊です。