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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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60話 ただいま~

なつかしのミレイの村が見えてきた。

村に名前が欲しいな。今度提案して付けてもらおう。


今は火炎様の村から4日目の昼である。予想と違って日にちがかかった。


煙が上がっているので、丁度ご飯を食べているところなのだろう。

旅の間、ずっと汁物を食べていないのだ。一緒にお相伴に(あずか)れないかな?

式神にはケナフだけここに置いてもらい、他の荷物は森の中の家に運んでもらう。


「ただいま~。美味しそうなご飯ですね、僕にももらえませんか?」


「ケイさんおかえり!えらく長い間出かけていたんだね。ミレイが心配してたぞ?」


「おかえりケイさん。こんなに長い間居なくなるなら言っといて欲しかったよ。ミレイを見てて可哀想になっちまったよ。まずはミレイの所に行ってやんな。」


近くに居た夫婦が声をかけてくれた。

そんなにミレイは心配してくれてたんだ。申し訳ないけど、ちょっと嬉しい。


「じゃ、ミレイに会いに行ってきますね。僕もずっとミレイに会いたかったんです。」


「えぇえぇ、早くいってあげなよ。喜ぶわよ~。」


他の人達にも声を掛けながらミレイを探す。みんなミレイが心配していた、早く行ってやれと言ってくる。本当に凄く心配してくれていたようだ。

しかし、他の焚き火の所を見てもミレイは見当たらない。家の中に居るのかな?


「ミレイ居る?ケイです。今帰ってきました~。」


「あ、ケイさんお帰りなさい。ちょうど良かったです。なにかよく分からないモノが居るんですが・・・ケイさん心配したんですよ?・ケイさん見てもらえますか?」


「ミレイさんちょっと混乱してる? でも、よく分からない”モノ”って結構失礼じゃないかな~?確かによく分からないけど。」


「ん?誰か居るの?って、隠れる所も無いけど姿が無いよ?うん?」


二人寝転がったらいっぱいになるような家なのだ。隠れたり、見えないところなんて無いはずなんだけど・・・?


ミレイが出ようとしている様なので、出入り口の前からどいて中から出てきてもらう。


「会いたかったですケイさんに会いたいなってずっと考えてたらいつの間にかこの子が居たんですなんでしょう?」


「いいからミレイさんはちょっと落ち着こうね。キミがケイさん?こんにちは、はじめまして。僕も名乗れればいいんだけど、名前が無いんだ。たぶん。よろしくね。」


目の前にふわふわと浮いている、20cmくらいの人。向こうが透けて見える。

見た感じとしては、自分そっくりなミーシャ。

だとすると、この子も妖精?


何故自分にそっくりなんだ?



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