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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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59話 どうするかなぁ

川沿いを歩く。

火炎様のいる村のすぐ(そば)に川があるって事は、それを辿ればミレイの居る村に着くという事だ。

もしギュイがミレイの村に行って嫁に来てくれと言ったら、ミレイなら喜んで付いて行っていたかも知れない。


ギュイがこっちに付いて来なくてよかった~。


ちょっと企んだけど。

ミレイは渡さない。 なんか悔しいから。


あれだけ懐いてくれていて、あれだけ可愛くて、あれだけ覚えのいい弟子だと愛着も()く。

ほんとに嫁にしちゃおうかな?多分断られはしないような気がする。


しかし・・・自分がこの後どうなるかを考えると、分からないだけに行動に移せない。


再来年の正月には顔を出せ。

実家を捨ててこの世界に住んでしまってもいいかと思うこともあるが、この世界の事は実家にばれているような気がする。

自分がここに居るかどうかまでは分かっていないかもしれないが、この世界には誰かの手がすでについている。だろう。じゃないかな?そんな気がする。


下手なことをして実家の反感を買うと、この世界まで来る様な気がする。

来たとき、何をするか分からない。


分からないのが怖い。

自分を連れ戻すだけでなくミレイにまで手を出されるかもしれない。


今までにもここに来ているなら下手なことはしないとも思うが、自分の存在を無かったことにする為に村ごと潰されるかも知れない。


・・・身内なだけに恐ろしい・・・


一度、正月まで待たずに顔を出したほうがいいのだろうか?

先が分からないから不安なんであって、分かっていれば安心できるかもしれないし、諦めがつくかもしれない。


ギュイが移ったかな・・・


今はこの世界に関わる事を楽しもう。

ここを一周回る事によって金属が手に入りそうになっている。 布が出来そうになっている。

随分楽しくなってきていると思う。


後は人を増やしたいな。今のままでは少なすぎる。

・・・やっぱ結婚かぁ・・・


いっそ何も考えずにいっぱい種まいちゃおうかなぁ。

でもそうすると、後で後悔することにもなりそうだしなぁ。

子供も出来れば可愛いだろうし。でも別れなければいけなくなるかもしれないし。

ここで生まれたら、向こうでは当然戸籍無いしなぁ。

連れて行っちゃったら母親とは別れなければいけなくなるだろうしなぁ。


後悔しそうだなぁ。

一度落ち着いたら顔を出しに行こうかな。


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