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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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57話 起きるのかな?

食事の時にミ-シャの村へ川を引く事を話した。

ただ行って嫁に来てくれと言うよりも、手伝う事にしたほうがいいと言って納得してもらった。

実際水無しではたどり着けないしね。

そこら辺はやはり考えていなかったそうだ。そそっかしい。


ちなみに食事は「自分の分は自分で確保」という事で、分けてはもらえなかったので干し肉ときのこ。

粗食には慣れてる・・・


ここでは干し肉という形での保存などはしていないそうだ。

食べ物は常にその日に、たとえ雨が降ってても採りに行く。それでも何がしかの肉は捕れるらしい。

食べ方はただ焼くだけではなく、葉っぱに包んで蒸し焼きにしていた。

ちゃんと料理になってる。肉の香草焼き。すっごいいい匂いしてた。貰えなかったけど。


食べながら聞いてみたのだが、村の人たちも川がどこからどう流れてきているのかは知らないそうだ。

まずは上流がどうなっているのか確認しておいてもらおう。

上流がミーシャの村の方ならば上から直接引いていけば良い。そうでなければかなりの長さになる。


村の人は総勢9人。あまりにも少ない村だ。

内4人がお年寄りで、男3人女1人。あとの5人がその子供だそうだ。


5人兄弟。年は17~30歳くらいだろうか。

父親は誰だかはっきりはしていないようだ。

この状況では夫婦とか言ってられなかったんだね。

ちなみに村のボスはその女の人。ま、誰も逆らえないだろうね。


しかしまぁ・・・ちょっと理解しにくい。

独り占めすると争いになるだろうけど、だからって仲良くやってこれるものなんだろうか?


誰か嫁に来たら・・・どうなるんだろう。

聞くのが怖いので聞かない。聞けない。


親と火炎様の面倒を見るために3人残り、二人で川を調べることになった。

残っている人にはある仕事をしてもらおうと思っている。


森で見つけたケナフだ。

これを外側と内側の繊維をとってもらって、糸を作ってもらう。

上手くいけば服が作れる。袋ができる。縄が出来る。

布が作り出せるのだ。


これが作れたら生活が変わるだろう。


その間に自分は一度ミレイの村に向かう。

おそらく3日くらいで帰ることが出来るだろう。

しかしまぁ・・・一日30km歩いたとして30km×11日で330kmになる。

かなり大きな円を回った事になる。一日に40km歩いてたら440kmだ。


平坦な道だったとはいえ、これ、かなりとんでもない事なんじゃないだろうか?


考えたら一気に疲れた気がする。

とにかく今日はもう寝よう。おやすみなさい。

火炎様は未だに寝たまんま。どんなけ眠るんだろう。


起きるのかな?寝てるんじゃなくて倒れてるとかじゃないよね?

なにより、これ、守ってくれてないよね。


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