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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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56話 利用しちゃえ♪

無理だとは思うんだけど・・・この世界の人たちの結婚ってどうなんだろ?

ミレイにいきなり結婚したいみたいな態度取られた事あったな・・・


「まぁ、一度言ってみる分にはいいんじゃないですか?

ただし!無理やりさらってきちゃ駄目ですよ?」


やってみれば分かるよね。交流を持つきっかけにはなるだろうし。


「そうだよな。言ってみるぐれぇいいよな。じゃぁさっそく・・・」


「今からですか?! そろそろ日も暮れてくるでしょうから、明日からでいいじゃないですか。他の人にも言ってからでないと、みんなに嫉妬されちゃいますよ?行くなら一人じゃなくて何人かで行けばいいじゃないですか。」


「早く嫁さん欲しいんだがなぁ・・・それもそうだな。」


「じゃ、僕は家を作りますね。あなたは狩りでもしてきたらどうですか?」


「そだな。行くにも食いモンいるからな。悪いが焚き火見といてくれ。そうそう、おれぁギュイってんだ。よろしくな。」


「僕はケイといいます。参考までに家を見せてもらえますか?」


ここにある家は、しっかりした物では無いが木造だ。

板を縦に地面に打ち付けて壁にして、そこに板を立てかけて屋根にして隙間を板で埋めている。

地面を掘り下げた床にも”すのこ”の様に板を敷いている。

何より他の村と違うのは、中でゆったり立っていられる事だ。


さすが肉体派。


家を作っている時に村人が戻ってきたのだが、みんな髪色が濃い。

もしかしたらまだ見かけていない人も居るかもしれないが、髪色が薄い人がいない。


火炎様のお世話するのにチカラを使ってって訳にはいかないかもしれないな。

このまま焚き火してると森がどんどん禿げていく・・・


あー・・・チカラを使えるようになってもらえれば川を引くのを手伝ってもらえたかもしれない・・・


そうか。ただ行くよりは、ウィンディーネの為に川を引いていってもらうのはどうだろうか?

僕がやろうとしているのを、話を聞いて気前良く手伝ってくれた気の良い人なら嫁に来てくれやすくなるかもしれない。


提案してみよう。


そういえば、行く間の水はどうするつもりなんだろう。何か入れ物でもあるのかな?

水無しで行くには遠過ぎると思う。


なんかせっかちな人みたいだから、何も考えてなかったのかもしれない。

言葉もなんか江戸弁みたいな感じがあるし。


なんかちょっと楽しくなってきた。


それぞれの村の交流に自分が巡って繋がりを持たせようと考えていたけど、直接村の人が行き来した方が繋がりは強いしね。


そうこうしているうちに家完成。

未だ火炎様はおねむです。



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