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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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55話 そりゃ無茶だって!

「寒い!」


とにかく急いで火に当たる。まだ火炎様はお休み中らしい。

常に火があるというのも便利なものだ。薪の用意は大変だと思うが、自然に囲まれたここでは大した手間でも無いだろう。


そうでもないか?


これだけの焚き火をするのに、一日に木一本位の量の薪を使っているのでは無いだろうか。

そのうち森が禿げる・・・・


木の無い草原がこれだけ広がっているのも、もしかしたらそれが原因かもしれない。


「水浴びでもしてきた様だな。」


先ほどの人に声をかけられる。


「ええ。久しぶりに水が有ったので思わず。ですが、やっぱり寒いですね。焚き火がありがたいです。」


「そりゃそうだ。まぁ火に当たりながらでいいから、ちっといいかぃ?」


「ええ。なにか?」


「おまえさんが居るんだ。ここ以外にも村があるんだろ?」


「はい。こちらをいった所にはウィンディーネっていうお水様が居る村があって、反対を行くとおそらく僕の居た村があります。」


「ほぅ、ここ以外に二つも村があるのか。今まで一度も出会った事が無かったんだがな。どれくらい離れてる?」


「僕の居た村は分かりませんが、ウィンディーネが居るほうは3日くらいですね。行ってみるんですか?」


「あぁ。このままじゃ、村が無くなっちまうからな。」


「え!何かあったんですか?」


危険から守ってもらえて、水も食料もあって、何故村が無くなるんだろうか?


「いや、お前が心配するような事じゃねんだよ。ただ、この村にゃ女が生まれてきてねんだよ。」


あー、単純にしてどうにもならない問題だ。

子供が生まれてこなければ確かに村はなくなるわな。


「あー・・・じゃ、嫁さんもらいに行くって事ですか。でも、ただ行って嫁に来てくれって言っても無理だと思いますよ?」


「無理か?」


え!大丈夫だと思ってたの!?



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