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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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47話 どうしたんでしょう

「なんで元気を無くしたかですって?そんなの決まってるじゃない。元気が無くなったからよ!」


んー・・・すばらしい。

これはどう相手すればいいんでしょうか?

いっそ放置で帰っていいかな? そんな訳にはいかないけど。


「ごめん。聞き方を変えるね。今までなんでここにいたの?」


「さあ?」


「村の人を助けてたみたいだけど、なんで?」


「なんででしょうね?」


「池を水で満たしてたそうだけど、大変じゃない?」


「大変なんでしょうね?」


「普段何かたべてるの?」


「あなたのお水は美味しかったわ。」


「ちゃんと答える気ある?」


「ちゃんと答えてるじゃない!質問はもういいわよね?じゃ、さっきの続きよ。気持ちよくして!」


何かやらしい言い方だと思ってしまう事に罪は無いはずだ。

まぁいいか。気持ち良くなってくれればちゃんと話してくれるかもしれないよね。


「はいはい、分かりましたよ~。どうですか~、気持ち良いですか~?」


「・・・あなた私の事馬鹿にしてるでしょ。」


「いいえ~、そんな事ありませんよ~。お役に立てれば幸いです~。」


「・・・だってしょうがないじゃない。よく思い出せないんだから。」


「うん?よく思い出せないの?」


「そうよ。なんとなーく覚えてるんだけど、はっきりしないのよ。池の底にあるのは分かるのに、水が濁ってて良く見えないような感じ?すっごくイライラしちゃう!」


「なんとなく分かったよ。もしかしたら、さっきこうやってキミに意識を重ねちゃったからかもね。キミの記憶に僕の意識がかぶっちゃったのかも?」


「じゃ、あなたの所為ね。私は悪くないわ。」


「姿も変わっちゃったしね。何かおかしいとか痛いとか、嫌な感じはある?」


「それは大丈夫よ。こうして気持ち良くしてもらってるんだもん。おかしかったとしても分からないんじゃないかしら?」


それはすごく問題だと思うよ・・・


おそらく、意識を重ねて癒そうとしたのが、効果が違って生まれ変わっちゃったみたいなものか?

これはもう、本人に聞くよりも村の人に聞いたほうが良さそうだ。




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