41話 コミニュケーションの取り方は?
見つけた子は、まだこちらに気付いた様子も無く何かを抱えてチョコチョコと森のほうに歩いていく。
夕日で分かりにくいが緑の髪に茶色の毛皮を着ているようだ。
また緑の髪色とは珍しい。
髪の毛の色は薄いか濃いかだと思っていたが、他にも種類があるようだ。
そうなると、目の色も違うのかな?
とりあえず声をかけてみようと思ったが気付いた。
子供じゃない。 とゆうか、人じゃない?
頭が大きくて・・・4頭身くらいか?
身長は1m程だ。
そして髭が生えている。
髭の生えている子供は居ないだろう。
もう森の中に入ってしまって見えなくなったが、あれはなんだろうか?
下手に近づいていって、襲われたら大変だ。
チカラがあるから戦っても勝てるとは思うが、人型のものを殺すのは勘弁願いたい。
どうするか?
とりあえず式神を呼び出してどこにいるか探し出してもらう。
存在の薄いものだから気付かれる事はそうそう無い。
その上で気付かれないように注意して探すように伝える。
小人だ・・・
小人と言えば白雪姫の7人の小人?
まさにそんな感じだ。 つぶらな瞳とかだといいな。
鋭い目で、にたらっと笑われたら怖い。
西洋にはそんな怖い小人の話もあった気がする。
式神から知らせが来た。森に少し入ったところに穴があり、その中にいるらしい。
外には居ないようなのでゆっくりそちらに向かう。
穴は木の根元にあった。自分で掘ったのだろう。
そしてその穴には蓋がされていた。
金属で。
結構な塊である。
どこからこんなものを見つけてきたのだろう。
精製したのだろうか?出来るのだろうか?
だが、これでなんとしてでも話をしてみたくなった。
金属は欲しい。なんとしても欲しい。
金属があれば刃物が作れる。とても便利になるのだ。
今まで探してもみたのだが、見つかっていない。
単純に金属がどんな形であるのかが分かっていないのだから、見つけられないのも当たり前なのだが。
さて、どうやって仲良くなろうか・・・
磁石を持ってきて引きずっていれば砂鉄が集めれるという事を忘れていました。
主人公も忘れているという事で・・・