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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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40話 お仲間発見

寝袋での目覚め。

池で顔を洗って朝ごはんにパンを食べる。


昨日に(なら)って今日も崖沿いを歩く。

そうして少し歩いて行くと滝があった。村の近くにあった川がここで下に流れていくのだろう。

だとすると、先ほどの池はこの滝の手前にある貯水池といった状態になるのだろうか。


なんとも都合がいいことだ。雨が少なくてもこの池まで来れば水には困らないだろう。


川に土で橋を架けて渡って先に進む。

ここまで来て、草原に出るより先にこの崖がどこまで続いているのか気になり、確かめてみようと思うようになったのだ。

家に付けてある印からあまりに遠くなる様ならまた考えるが、この崖が丸く円を描いているように思えてきたのだ。


もしかしたらこの場所は崖で一段高くなっているのかもしれない。

そう思えてくる。


ミレイには2・3日で帰ると言っておいたが、ずれても大した問題では無いだろう。

家がある森が山の中だという事を考えると、一周回るのには10日では足らないか?

一月かかることは無いだろうと思いたい。


幸い川がなくなったからか、森が崖の近くまで来ている。食べ物に困ることは無さそうだ。

水はそれこそ自前で出してしまえばいい。

もともと一人で森の中に住んでいたのだからなんとでもできるという思いがある。


どこまでものどかな散歩。


何かに襲われることもないし、下の世界も別世界と見下ろしていられる。

たまに肉食の恐竜に追いかけられて群れで逃げていく動物を見かける。


あれはティラノサウルスか?

頭が大きいこともあって形は似ているが、小さい気がする。

確かティラノサウルスはかなり大型だったと思う。違う種類のものだろうか?

向こうの世界と全く違ってもおかしくないんだから、違う進化を辿っていると考えたほうがいいのだろう。


プテラノドンなんかがいてくれたら、乗って空を飛んでみたいと思う。

見かけた鳥型は、地面を走っていた・・・

翼があって、羽ばたいているのに飛ばない。

体を軽くしているのだろう。速さはものすごく早くて、逃げることに成功したようだ。


遠くのほうに海らしきものが見えた。

最初は湖だろうと思っていたのだが入り江のようで、くびれた先は広がっている。


遠いなぁ・・・・


昆布にわかめ。海産物も欲しいと思う。


夕暮れ頃、前に人影がみえた。

流石に人があの村だけという事は無かった様だ。

行き来するか拒絶するかは分からないが、にぎやかになりそうだ。



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