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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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37話 あたたかいね

さて、どうやって草原に出ようか。

洋服を着て行こうと思っていたのだが、出かける前にミレイの所に寄ると言ってしまった以上洋服はまずいだろう。

そうなると袋が問題だ。

草原では薪にも困りそうだし、荷物無しでは無謀だと思う。

せめて風呂敷を違和感無く使えるようになっていればよかったんだが・・・

籠を作る材料も何かみつかるといいな。


とりあえず今は式神にがんばってもらおうか。

人に見つからないように持ってきてもらおう。

服は皮で行くしかないか。村に寄ってから着替えるのも馬鹿らしい。


「ミレイ来たよー。」


丁度狩りに出かけるところのようだ。

これから狩りだと、餞別(?)は無いかな?


「ケイさんこれから出るんですか?」


「うん。早いほうがいいと思ってね。」


「じゃぁ、ちょっと待ってくださいね。ごはん用意してありますから。」


朝ごはんがあるってことかな?

朝は軽くパンを食べてきているんだが・・・


「はい、どうぞ。食べる物と、あと必要になりそうな物を用意しておきました。もって行って下さい。」


皮を風呂敷代わりにして一包みに荷物が纏められている。

こんな大きな皮、まだあったんだ?使えそうな物は全部服や靴になったと思ってた。


「まだこんな大きな皮あったんだね。知らなかったよ。」


「いえ、丁度昨日採れたんですよ。だから急いで用意したんです。あると便利ですよね?」


「そうだね。凄く助かるよ。ありがとう。」


「いえ、いつもケイさんには好くして貰ってますから。では、気をつけて行ってきてくださいね。」


「ミレイも、みんなも気をつけてね。行ってきます。」


みんなにも無茶をするなよとか笑顔で見送ってもらえた。

本当に気のいい人たちだと思う。

いつまでもこんな感じでいてくれるといいな。


コンタクト外しているのにも気付かれ無かった様だ。

もう黒い事を気にしなくてもいいのかな?

いきなり色が変わったとしても、そうなんだで済ませれるような気もする。


楽観しすぎかな?

打ち解けていると思っているが、大丈夫だろうか。


最初に誤魔化した事をちょっと後悔する。

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