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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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35話 怖いところなんだ

「草原に行くんですか!?」


「うん。どんな所だか知らないからさ、行ってみようと思って。」


複雑な顔をしてミレイは言う。


「とても危険な所だと聞いています。そして食べる物の無い所だって。だから、絶対に行っちゃいけないって言われていますし、誰も行こうとしません。」


「そっか・・・草原じゃ食べ物は無いかも知れないね。それじゃ食べ物を用意して行く事にするよ。」


チカラだけでなく法も使うことを考えれば、大抵の危険は無視できる。それならば一度行って見てみたいものだ。いろいろな動物も居るだろうし、植物、特に綿などあってくれると嬉しい。


「でもちょっと残念だな。どんな危険があるかとか草原の先がどうなってるのかが分かると便利だなと思ってたんだけどね。」


「すいません。私が知る限り誰も行った人がいないもので、誰にも詳しいことは分からないんですよ。」


「いやいいよ。未知の冒険だと思えば楽しみだからね。」


「はぁ・・・そんなものですか?私には怖いだけなんですけど・・・」


「そんなものです。 ま、危険に関してはあまり心配していないって言うのもありますけどね。」


「それはまぁ、ケイさんですからね。確かに心配は要らないかもしれませんね。でも、暫く行っちゃうんですよね?会えないと思うと寂しいです。」


「ありがとう。でも、ずっと行ってるわけじゃなくて、先ずはちょっとみてすぐ帰ってくるよ。ちゃんとね。」


「はい。待っていますね。それでいつから行くんですか?もしかしてこれからとか?」


「いや流石にそれはないよ。今日は家に帰って、明日・・・明後日にしようかな。」


「出かける前に一度寄って行って下さいね。食べる物採っておきますから。」


「ありがと。それじゃ今日はこれで帰るね。」


今日は大人しく帰ってゆっくりしよう。


最近は教えたり狩りに同行したりでゆっくりした時があまりなかった。

元々は一人でいる生活に慣れていたのだ。ミレイには随分馴染んでいるようであまり気疲れは無いのだが、それでも人目はまだ少し疲れる。


今日はゆっくりお風呂に入って休もう。

明日は買い物に行くかな。

久しぶりの元世界だ。食事も恋しくなっているしね。

定食屋のおばちゃんは元気にしてるかな?

草原に行くに当たって何を用意しようかな?

荷物を持っていくなら荷物を入れる袋がいる。袋を持っていくなら、格好も毛皮ではなく服でいいかな?


人には出会わないように気をつけよう。

危険だと言われているなら人に会うこともないだろうけどね。

一応符術紙は多めに持っていこう。

式神を多用したほうがいいだろう。

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