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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
三章 発見
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幕間 村人の会話

「おい、おまえは食ったか?」


「あの鍋ってやつか?ああ食った。」


「夏に食うのはちと熱いが、うまかったな。」


「ああ、うまかった。採ってきたモンをあんなふうにして食うのもいいな。」


「ああいいな。これから寒くなるんだ。体も暖まるし、もっとうまいと思えるようになるぞ。」


「そうだな。ミリヤのとこのミレイが連れてきた奴が教えてくれたんだろ?」


「ああ。そんで鍋をみんなにもくれたんだ。いい奴だな。」


「ああ。礼はいらないってんだろ?なんでこんな事してくれんだろうな?」


「礼の変わりに、これが気に入ったら、他に知りたいと思う奴がいたら教えてやれってんだろ?」


「ああ。礼を求めずに教えてやれっつってたな。」


「他の奴って誰なんだろうな?ここ以外に人居るの知ってるか?」


「知らねぇな。でも、どっかには居るんだろうな。」


「ま、わざわざ教えに行く事はねぇが、聞かれたら教えてやるさ。」


「ただでか?」


「あぁ。されたことはしてやんねぇとな。それが条件なんだから。」


「まぁそうだな。食えるモンが増えたんだ。食うモンには困らねぇしな。」


「代わりに知らねぇ事があったら教えてもらうのはありだろうけどな。」


「違いない。なんかいい事教えてもらえりゃ儲けモンだな。」


「教えてやるんだから、ただで教えてもらうのはかまわねぇはずだもんな。」


「そうだな。誰か聞きに来ねぇかな。」


「聞きに来ねぇかな。」



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