表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
二章 出会い
32/89

30話 そよ風に落ち着く

「遅くなってごめんなさーい。」


家の中に入ると、ミリヤさんは寝ていた。

実はかなり具合悪いのかな?前に見たときは意外と元気そうに思ったんだが。

でも、凄く痩せてるから体力無いんだろうね。


「お母さん寝ちゃってるね。どうする?起こした方がいいかな?」


一応聞いてみる。


「いえ、休んでいるところを起こすのもどうかと思いますから、このまま寝ててもらいましょう。」


まぁそうだよね。


「じゃ、お母さんの分は取って置いて、先に少し食べちゃおうか。そして夕ご飯の準備してよう。ミレイの知らない事ばかりだと思うから、時間かかると思うしね。」


「そうですね。夕ご飯お母さんが気持ちよく食べれるんですよね?支度がんばります。」


中にお母さんの分を取り置いて外に出る。

食べるなら外のほうがいい。中は暗いんだもん。

寝てる人の傍でごそごそしないほうがいいしね。


桶で食べ物を持っていって川原で食べる。後で水を汲んで持っていこう。


「風が気持ちいいですね。」


そよ風に髪を撫でられ目を細めているミレイ。


「そうだね。川原でそよ風を感じながらのんびりご飯食べるのも気持ちいいね。これからも時々こんな風に外でご飯食べようね。」


「はい。調子がよければお母さんも一緒に外で食べましょう。ところで、夕飯の準備って、どんなことするんですか?」


「先ずは普通に食べられるものを採ってくるんだよ。ミレイが知らないものばかりだと思うから、しっかり覚えてね?」


「知らない食べ物ですか?やっぱり森の奥にあるんでしょうか・・・」


「あー、ごめん。言い方が悪かったね。食べられるって知らないだけで、見た事はあるものばかりだよ。

大体が葉っぱや根っこなんだ。葉っぱや根っこを食べた事って、ある?」


「いえ、流石にそれは無いですよ。そんなの誰も食べませんよ?」


「まぁ、そうだと思うよ。そのままじゃ食べられないからね。でも、そのままじゃなければおいしいんだよ?怪我した時に家で食べたの、おいしかったでしょ?」


「はい、おいしかったです。あれが葉っぱや根っこだったんですか?」


「そうだよ。もちろんそれだけじゃないけどね。じゃ、採りに行こうか?」


「はい。なんだかワクワクします。」


調味料は塩に唐辛子に採りたての胡椒。気に入ってくれるといいな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ