25話 結局上から目線じゃね?
ミレイに会いに行く。
約束通り一緒に狩をするために。
「おはようミレイ。今日も綺麗だね。」
丁度家から出てきたミレイに、いきなりな言葉をかける。
おー、真っ赤だ。
「お、おはようございます・・・」
俯きながら答えるミレイ。
「ここら辺だと、水場って何処にあるの?」
「少し行った所に川があるんですよ。これから顔を洗いに行くんですが、一緒に行きます?」
「ええ。一緒に行きましょう。」
昨日いろいろ考えた。
結果、やはり人として関わって行きたいと思う。
同じ人、同じような生活をする人として。
一緒に歩む仲間でいたい。
誰かの助けになれる。
役に立てる。
居る意味を見出せる。
知るものの傲慢かもしれないとも思うが、役に立てると思う。
この世界の人間社会を発展させる。
人がより住みやすい世界に変えてやる。
その思いが、見るもの全てを輝かせているのだ。
・・・そうでなくてもミレイは綺麗だと思うけどね。
・・・ミレイに対する下心では無いと信じている・・・
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「結構近くだね。これなら便利だ。」
「はい。ケイさんは何か川に用があったんですか?」
「いや?単純に近くにあるのかなって知りたかっただけだよ。」
「そうですか、では行ってきますね。」
川の向こうは草原になっている。何が居るんだろ。ちょっと楽しみだ。
先ずは森での狩り。森のほうが食べ物多いからね。楽しみは先延ばし。