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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
二章 出会い
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24話 田舎もん ドッキドキ

翌日


近くの街まで足を伸ばす。住んでる町には眼鏡屋が無いのだ。

それでなくても、同じ町の人に髪色を変えたとは知られたくない。

気さくな人を演じていたならいいのだろうが、変人をしていただけにどのように思われるかを考えると気が重い。何も言われず可哀想な目で見られる気がするのだ。


迷ったのはヒゲだ。

髪は伸び放題ではあるが、綺麗にまとめて後ろに縛っておけば、まぁよしとできる。


しかしヒゲはそうも行かない。

伸び放題。


似合っていればいいのだろうが、童顔のためまったく無理。色を抜いてあっても外人で通るわけではないのでどう考えてもおかしすぎる。


どうせ知らない人しか居ないのだからと無視するか?

剃り落として、向こうで不思議がられるか?


不思議がられよう。

こちらの世界で痛い目で見られる根性が出せなかった。


ヒゲが伸びていると、なかなかに剃り(にく)いという事が分かった。

電気シェーバーは全く役に立たず、剃刀でもうまくいかない。

先ずはさみで短くして・・・短く整えた。


中間でいこう。


似合いはしてないだろうが整えてあるし、真っ黒ではないのでそれほど強い主張もしないだろう。

童顔を気にしていると思ってくれるとありがたい。

完全に剃っている訳でもないので・・・向こうでもいいんじゃないか?

髪を纏めてるのと合わせて、何とか言いくるめてしまおう。



*****



「すいませーん。カラコン欲しいんですが。」


普段石鹸を使わない生活をしていることもあり、少し香水もつけてきている。

がんばってる感出てるのか、店員さんの営業スマイルが崩れることは無かった。


ものすごくほっとした。


あとは昼を食べて帰りますかね。


帰ったら調べ物と・・・決断をしなければ。




人として関わっていくか。


神として関わっていくか。



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