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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
二章 出会い
23/89

21話 旨い話なんて無いよね

「すみませーん、ちょっといいですか?」


食事を終え、くつろいでいるであろうところに声をかける。


「お?ミレイを連れてきたやつだな。どうした?」


「はい、はじめまして。ケイと言います。ミレイから、赤い木の実を食べると力が付くって聞いたんですが、この中にありますかね?」


「うん?そんな木の実は聞いたことがないなぁ・・・ おい、誰か知ってるやついるか?」


「もしかして・・・今朝話してるのを聞かれたか?」


「なんか知ってんのか?」


「知ってるってか・・・あぁこの実の事なんだけどな。すっごい辛くてよ、食べるとえらいことになるんだよ。その時なら黒い悪魔にでも立ち向かえそうな気になるくらいによ。って話してたんだ。それ聞いて勘違いしたんじゃねーか?」


唐辛子を指していう。


ま、食べただけで力が付くような物、ないよなぁ・・・


「そうなんですかー、確かにこれを不用意に食べるとえらいことになりますね。」


「お、お前も食ったのか?俺だけが食ったんじゃないと思うと、愉快だね。同士よ。」


「食べ方によっては美味いんですけどね。じゃ、この実はどうです?これ、知らないんですよ」


ついでなんで、この中で唯一知らない木の実も聞いてみる。


「こりゃぁ・・・腹は(こわ)さねぇから食ってみな。苦いが、後口は悪くねぇ。」


ふむ。後口がいいなら試してみるか。


(お・・・これ、コショウじゃないか!これはいい発見だ!)


「確かに苦いですねー。これ、肉と一緒に食べるといい感じになりそうですよ。今度やってみますかね。ありがとう。」


「ほう・・・そんな風にするといいかもな。 ところでよ、ミレイとはどうしたんだ?もらいにきたのか?」


「あー・・・かわいいとは思いますけどね、まだ結婚とかは無いですよ。 上手く狩が出来ないって話なんで、暫く一緒に狩りに出て狩りの仕方を教えようとは思いますがね。」


「えれぇ余裕だなぁ。まぁいい。ここでは自分の食いもんは自分で用意するってのがルールだ。余裕があるなら面倒見てやるのはいいが、他のもんにまでつきあわせるなよ。おめぇと違って余裕なんてねぇからよ。」


「そんなに大変ですか・・・ ま、これからちょくちょく来ると思うんで、よろしく。」


「おぅ。わからねぇ事があったら聞きな。知ってることくらいなら答えれるからよ。」


「そうですね。何かあったら聞きますよ。じゃ、ミレイのところに戻ります。」


「おぅ。まぁこれからがんばんなぁ」


ひとつ分かった。ここでは結婚するのに容姿は気にしないようだ。強さが全て。

ここにいた女性はみんな(いか)ついマッチョだった・・・







それとも、そういう美的感覚?

最後のは個人的な趣味です。気分を害されてる方が居りましたら申し訳ありません m(__)m

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