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陰陽師の憂い  作者: 高木 圭
二章 出会い
17/89

15話 初めて名前が出ました

理性が飛びます。

体を拭いてあげてる時に「気持ちいい」とか言われた時はほんとに危なかった・・・


気持ちを逸らそうと拭きながら話をする。


「名前、ある?僕はケイっていうんだ。」


「名前、あります。ミレイっていいます」


ほう、名前が体を現してる。美麗(当て字)


「いいね。綺麗な名前だね。」


「ありがとう。」


照れた感じがいいなぁ。

体を拭き終わって服を着せようとしたら、すごく驚いている。


「これ・・・もしかして風の悪魔の皮!?」


・・・すごい名前だな・・・熊の後に狩った、灰色と緑の毛皮だ。あれから3頭狩って、一揃えそろえたのだ。

今自分が着ているのはおそらくヤギのもの。罠に落ちたものを捌いたのだ。

メスなら飼って、乳搾れたかもしれないのに・・・


「風の悪魔というのがどういうのか分からない。でも、こんな毛皮してるのは他に見たこと無いから、多分そうなんじゃないかな?」


見る目が変わってる・・・

驚きの中に少し怯えがある。確かに強い獣だったからね。普通では狩るのは大変そうだ。


「・・・これを着ても・・・いいの・・・?」


纏う毛皮に何か意味でもあるのかな?聞いてみる。


「毛皮は強さの象徴。そして強い獣の毛皮を着せるのは求婚の証。私と結婚してくれるの?」


え・・・・・・・・・・・・・・・・

そんな意味・・・どうしよう???

頭真っ白です。


ミレイも嫌がったとかそんな感じではなく、普通に驚いている。


「あ~・・・ごめん。そんな意味があるなんて知らなかったんだ。混乱させちゃったね。」


「そうだよね・・・こんな髪の私に結婚なんて申し込まないよね。」


ん???


「髪の色?綺麗な色だと思うけど、髪の色にも何か意味があるの?」


「え?髪の色は強さを表す。こんなに薄いのは弱い証・・・」


色素が薄いのは弱い証なのか・・・それともこの世界では特殊な何かがあるのかな?


「そうなんだ・・・でも、それって重要なことなの?」


「??? 重要・・・だと思う。みんな気にしてる。それは当たり前なこと。・・・?」


「そうなんだ。でも、そんなこと知らないから、僕は気にしたこと無いんだ。じゃ、僕の髪の色はどうなの?どんな風に思うの?」


「黒い悪魔と同じ色。とても強いと思う。すごいと思う。」


「ちょっと待ってて。」


熊の毛皮を持ってこよう。


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