14話 未知との遭遇
かわいいなぁ・・・・・
小柄でしなやかな感じ。150cm無いくらいかな?色白だ。
髪は薄い金髪。目も薄い・・・金色?不思議な魅力だ。
起き出そうとすると流石にまだ足が痛むようなので、布団までご飯を用意して一緒に食べている。
この娘は鍋と焼肉を見て驚いていたようだが、今ははふはふ言いながら美味しそうに食べている。
この世界の人は、どんな風にしてどんなものを食べているのだろう。
食べ終わったらいろいろと聞いてみよう。
*****
「ごちそう・・・さまでした。」
なぜかものすごく寂しそうに言う。
「おいしかったかい?」
「はい!とても、とても美味しかったです!」
「それはよかった。ご飯を食べて気持ちも少しは落ち着いただろうから、いろいろ話を聞かせてもらえる?」
「はい。なんでも聞いてください。答えれる事なら何でも答えます。」
「じゃぁまず・・・服を着たりとかはしないの?」
自分の着ている毛皮を示しながら聞いてみる。
「私は狩が下手で、獣が狩れないので毛皮が取れないんです・・・」
「じゃ、他の人は着ているんだね?」
「はい。他の人はみんな着ています。着ていないのは私とお母さんだけです・・・」
「そっか、君もお母さんも狩ができないんだね?」
「はい・・・」
「じゃ、とりあえずいくつか持ってくるから、とりあえず着てもらえる?その・・・裸だとちょっと・・・話しにくいからさ。」
「え・・・」
予備に作ってあるものを一揃え持ってくる。ちょっと大きめにはなるが、まぁいいだろう。
「これ、着られるよね?あと、落ちたときに土とか付いちゃってるから、よければこれで体を拭いちゃって。」
そう言って服と水を汲んだ桶とタオルを渡し、顔を壁に向ける。
「あの・・・これ、なんですか?」
しまった。当然タオルなんてものはないよな。・・・布も無いのかな?裸だし。
「あ~・・・これはこうして、これで体を擦るんだ。汚れたらまた水につけてきれいにしてからまた使って。」
タオルを濡らしてから絞り、顔をふいてあげる。
「ありがとう・・・?」
よく分かっていないようだが、がんばって拭いているようだ。何度も濯いでいる。
・・・ずっと濯いでいる・・・
綺麗になるまでって・・・のがいけなかったのか?しょうがないよね。
「ごめんね。やってあげるね。」
これはしょうがないよね