運命~胡桃~
かなり前に書いたものですが、
データが出て来たので、
手直しして投稿していきます。
パタン。
ドアの閉まる音がして胡桃は目が覚めた。
なんだかとても長い夢を見てたみたい。
すごく悲しくてだけど、心が一生懸命で自分が素敵だなって思えるそんな夢。
夢!?って私いつから寝てたの?
胡桃は頭の中を整理した。
確かチョコレート作って、公園に行って…おばあさんと話してて…いつ戻ってきたんだっけ?
あれ?公園も夢!?
どこからどこまでがホント!?
胡桃は首を傾げ、部屋をくるっと見回した。
机の上には、ちゃんと作ったチョコレートが置いてある。
一生懸命ラッピングも頑張ったんだよ。
でも何がホントでもいい。
夢でもいい。
自分が勇気を出せた分、行動できた分だけホントが増えていく。
ううん、増やしていける。
そんな風に思える自分が素敵に変わっていける気がして、胡桃は嬉しかった。
だって、心が暖かいもん。
運命の2月14日。
今朝は誰よりも早く学校に来て、保科の下駄箱に手紙を入れた胡桃…。
ドキドキしながら、学校の屋上で保科を待っている胡桃。
もうすぐ…きっともうすぐ…。
ふいに、屋上のドアがギィーっと重たそうな音を立てながら開き、保科が姿を見せた。
12時の鐘が鳴り始める。
胡桃はありったけの勇気を込めて告げた。
「ずっと1年の時から好きでした」
チョコを差し出す胡桃。
驚いた後に笑顔で、チョコを受け取る保科。
「僕も好きです。俺と付き合ってください」
はい、と頷き嬉しそうに笑う胡桃。
今、2人の運命は回り出した。
さぁ、恋をしてるお嬢さんたち、心が迷った時は公園においでよ。
おばあさんに会えるかもしれないよ?
素敵なお話を聞かせてあげようね。
だって、おばあさんは『人間と元天使のハーフ』なんだから…ね?
みんなに素敵な恋をしてほしいって思ってるんだから、ねっ?
一歩踏み出してごらんよ。
Fin
最後まで最後までお付き合いありがとうございました。




