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エンジェルタイム〜恋天使伝説〜  作者: トーヤ


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4/5

再会〜冴子〜

かなり前に書いたものですが、

データが出て来たので、

手直しして投稿していきます。

それから毎日、冴子(さえこ)は一瞬の出会いのあの人を探していた。


似てる人を見かけるたびに振り返り、違う人だと確認してはガッカリするという日々を送っている。


どうして会いに来てくれないのだろう?


あの1度だけしか会えないのなら、なぜあの時私の前に姿を現したの?


そしたらこんなツライ思いすることもなかったはずなのに…。


だけど冴子の本心は一瞬でも出会えた喜びは、忘れていないのだ。

だからこと、会いたくてしかたない。

きっと会えるはず…。


その心だけが今の冴子を支えていた。


そんなある日、バス停でバス待ちをしていると、通りの向こうから冴子をじぃーっと見ているらしい男がいることに気づいた。


ヤダ、気味が悪い…。


目の悪い冴子には、それがどんな人かすらハッキリとはわからない。

かろうじて男であることが分かったくらいだ…。


関わり合いにならないほうが賢明よね?


冴子は視線を逸らし、知らん振りを決めこんだ。

なのに、その男は冴子の方へ向かって歩き始めた。


何?なんでこっちくるのよ~~。


冴子はぎゅっと手を握って、早くバスが来ることを祈った。

そんな冴子が顔を上げたのは、周りが騒がしくザワつきだしたからだった。


何?何をさわいでいるの?


周りの視線の先を冴子が追うと、そっきの男らしい人が数メートル先に来ていた。


あっ!!


冴子は何かを思うよりも先に、身体が動いた。

気づいた時には走り出していた。


あの人だ!!


冴子は自分にこんなに勇気があるなんて、知らなかった。

次の瞬間にはその人の胸に抱きついて、泣いていた。

彼は余裕シャクシャクで、右手で抱きしめて耳元に囁いた。


「遅くなってゴメン。人間になるのに1ヶ月かかっちゃったんだ」


冴子はがばっと顔を上げ、


「じゃあ…やっぱり天、使…?」


彼はイタズラな笑顔で笑って頷き、左手の中の花束を渡してくれた。


「はい、泣き虫ちゃん。今日は3月14日だよ」


あっ、ホワイトデーだ。

ずっと忘れていた。

彼を探すことでいっぱいいっぱいだったから…。


冴子は感じていた。

そうANGEL TIMEが叶ったことを…。


「名前を教えてくれる?」

毎日更新予定です。

よろしくお願いします。

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