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詩集 姫たちの物語  作者: 仲仁へび
1/3

01 詩 鬼姫の物語



 鬼のように 血も涙もない姫

 多くの同胞を 踏みつけて

 頂点に君臨する


 強さを求めて もっと高みへ

 さらなる屍を積み上げた


 誰も彼女には触れられない

 誰も彼女を倒せない


 高貴で気高く 美しく

 血で作る道 涙の歴史を

 絶えずいつもと 歩んでいる


 多くものが倒れたけれど

 多くのものが魅せられた


 彼女の前に存在せぬ鬼

 彼女の後ろに付き従う鬼


 血も涙も出ない 鬼姫は

 血と涙の道ゆく 鬼そのもの



「ストーリー」


 その鬼は圧倒的な強さを見せる

 誰も叶わぬ絶対的な強さがあるから。



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