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蛇の尾

2部分目!

 

 「カキーンッ!」

 

 金属同士がぶつかりあったような甲高い衝突音がギルドに鳴り響いた。


 「ッ、何だこの硬さは」


 男の手を掴んだのを皮切りにそれまで男の腰に落ち着いていた蛇が、男の腰裏から私に攻撃を繰り出してきた。


 その様はまるで、その男から蛇の形をした尾がはえているかのようだった。


 私は咄嗟に愛用しているグリップ付きの改造ナイフで攻撃を受け後退したが、その際に感じた感触の違和感。


 相手は鞭のような撓りを持ちながら、金属のような硬度を併せ持っている。

 この相反する性質を攪拌した感触、魔法か。


 「す、すみません、攻撃させるつもりはなかったんですけど」

 

 男は、動揺した様子でそう言った。


 「お、お客様、どうか落ち着いてください!周りのお客様のご迷惑にもなりますので!」

 

 新人職員は慌ててそう言った。


 この時、周りの冒険者はというと、突発的に起こった冒険者同士のいざこざに驚くものもいれば、遠くから野次を飛ばし煽るもの、巻き込まれないよう、我先にと退出するものと様々だった。


 「シャーッ、シャーッ!」


 蛇が再び私を威嚇した。


 「おい貴様、見たところテイマーの類だろ、その蛇ちゃんとテイムしておけよ!」


 「すみません、…しかし変だな、いくら寝起きが悪いからって腕を掴まれた程度で君が攻撃するなんて、らしくないぞ」

 

 男はそう、蛇に語りかけた。


 「シャーッシャーッ」


 蛇は今度は男に向かって鳴き出した。ただそれは私に対してした威嚇とは違う。


 「ん?手がなんだって...っ」


 男は少しの逡巡の後口を開いた。



 「新人さん、この際です、どのみち呼ぶことになるでしょうから、お手数ですが支部長を呼んできてください」



 男は私から視線をそらさずにそういった。


 「は、はい!」


 新人職員は駆け足で去っていた。



 


 


 


 


 

 


 


 

 





3部分目も頑張ります。

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