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4 王様と中央の貴族からの喧嘩を買ったよ

「いやいやいや、王様の御内意は中央のお貴族様からこっそりお教え頂いてますから!」


ボクは高らかに宣言した


・・・はっきり言って嫌がらせである




中央の貴族が死んだボクの父親をバカにしたんだよ


これって王様の意見だよね?


だって呼ばれた広間で言われたんだもの


そこにはちょっと遠いけど王様がいる


つまりは王様の意見を何も知らない子供に教えったってことだよね?


そう言うことにした




「そうだ」


と言えば


「よく戦った」


という王様の労いの言葉が嘘になる




「違う」


と言えば貴族なのに王様の意見に立てついていることになる




どっちを選んでも破滅しかないという訳だ


それもボクは絶対に悪くない立場で、だ





<シーン>


大広間は再び静まり返った




さあどうなるのかな?


ワクワクドキドキしてきたぞ!





「だ、男爵は、な、何を言っているんだ?勘違いだろう」


どこかの誰かが言い始めた




それにつられて


「聞き間違いではないのか?」


だとか


「子供の言う事だからな」


などと言ってくる始末




でもこちらには最終兵器がある


王様の言葉だ





何も言わずにただ王様の顔を見る




さあ何かいいましょう!と目で語ってみた




ついでに表情でも催促してみた


さっさと言えよ



・・・多少言葉が悪いけど実際に口に出していないからセーフだろう




「・・・先代も含めてよく戦ってくれた」


王様がようやく口を開いた




そりゃそうでしょう


戦ったのに労われないと判ったら今後貴族は誰一人として王様の言葉を聞かないからね




「あれ~、ボク、先代がろくに戦いもせずに死んで貴族として恥ずかしいって聞いたんですけど~」


子供らしく聞いてみた




もちろんそんなことは言われてない





近いことを言われたのでまとめただけ


でも正確でなくても大体あっていればいんだよ


だって王様の前だから他のお貴族様は発言できないからね





「どっちが正しいのかな?」


子供らしく素直に聞いてみた



まあバカな貴族は破滅の道しかないんだけどね






「それとも聞いたということは証拠にならないのかな?


あれ~、だったら何言っても不敬罪にならないのかな?」




《意訳》


子供ひとの言う事を信用できないっていうんなら貴族おまえたちの言うことなんて一かけらの重みもないからな



三度、大広間に静寂が訪れた

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