表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/34

2 二度目の襲撃です

「い、一体何なんだあっ?!」


<バン!>

<バン!>

<バン!>

<バン!>

<バン!>

<バン!>



敵である魔法使いがファイアーボールを連発しながら叫んでいます


そりゃそうでしょう



ファイアーボールが当たって平然と向かってくるゴーレムがいたいらそうなります



・・・いい歳した大人が恐怖のあまりズリズリと後ろに下がっていく作戦を思いついた執事にドン引きでした





いえね、またしても帝国がケンカ、もとい戦争を吹っ掛けてきたんですよ


この前、魔法使いを二人ほど串刺しにしたんでもう来ないだろと思っていました


・・・戦争がそんなに早く終わる訳がないのにね(涙)





一度負けても次に勝てばよい


そんな感じですかね


敵兵の数が増えてました


もちろん魔法使いも、です




まあこちらも負けてはいませんけどね


次の手を打ちました




ボクは土系の魔法使いなのでゴーレムを召喚しました


・・・そう見せかけただけですけどね




10歳の人間に大人と同じゴーレムが作れる訳がないじゃないですか


なんちゃってゴーレムです





ここでおさらいです


ゴーレムというのはそのへんの土と魔力で作られます


ここまでは皆さん御存じですよね




当然魔力で動かします


ここもOKですよね?




じゃあどうやって命令通りに動かすのか?


魔法使いが地面を経由して魔力でゴーレムを動かすのです


なにせ土系ですからね




となればゴーレムが受けた攻撃はつながった魔力を経由して魔法使いまで伝わります


ゴーレムがダメージを受けると魔法使いもダメージを受けることになります


・・・土系魔法使いの地位が低い原因です





でもボクが作ったゴーレムは攻撃を受けてもびくともしません


なぜかゴーレムが受けたダメージが魔法使いまで伝わっていない


つまりは攻撃を受けても行動が止まりません


逆に近寄ってくる始末


そりゃホラーでしょう




ちなみになんちゃってゴーレムの作り方は簡単です


普通に人間が使う全身鎧を持ってきて、鎧の内側に土を張って操作します


土の量が少ないから10歳のボクだって問題なしです


・・・まあ動かすだけで精一杯なんですけどね




土が鎧の内側にあるので炎系魔法使いのファイアボールがぶつかっても問題がありません


土に直接ダメージを与えないとボクにダメージが伝わってこないから当然ですよね





でもそれが判らない敵の魔法使い


パニックになってファイアボールを連発しています




パニックになって腰が引けたというか、抜けた魔法使いなんてただの動かない的


動きが遅いなんちゃってゴーレムでも十分に殺れました






・・・執事が言った通りに動いて大成功


ボクもう要らなくない?


そう思うのは間違っていないと言いたい



いやぜひ執事に男爵を譲って、平民生活たたかいのないすろーらいふをしてみたい気持ちで一杯でした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ