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RION

作者: ロック

-0.1

僕は、次元転送装置機のついた戦闘機を開発した。

これで理論上は、ワープも可能だ。

僕は、滅亡間近になったこの惑星を離れ、新天地に行く。

さようなら、僕の故郷、そして僕を憎んだクソ野郎たち、さようなら、僕を差別したアホンダラ。


0.1

僕は、この名もなき戦闘機に乗車した。

ジャンクパーツとその他諸々の部品を組み合わせて作ったこの戦闘機に乗って宇宙を彷徨った。

道中僕の戦闘機を襲う飛行物体があったが、戦闘機に搭載されたセブンウェイ・ショットやレーザー、ミサイル砲で敵を撃沈した。

戦闘機の全長は、20mほどで核レーザーやバルカン、ミサイル、他にも様々な武器が搭載されてる。

さようなら"ニューバース"、僕は新天地へと向かう。

そして、太陽系を離れ、僕はワープボタンを押下。


0.12

ワープボタンを押下してから、何年経っただろうか、しばらく僕は戦闘機内で過ごした。

積んだ食糧も尽きており、空腹で死にそうだった。

恒星がないため、光のない空間を彷徨う日々、エンジンが壊れてる可能性だって考えられる。

だが、僕はもうニューバースを出た。もう戻れない。


0.24

そして、第二の太陽が見えた。

冥王星、火星、土星、水星、木星、月、そして青い惑星が見えた。

僕はこの星になんて名付けようか、取り敢えず僕は「エミュラス」と名付けた。

戦闘機をエミュラスに降下させようとした。

大気圏に突入、機体が持つかわからないが、僕はその身を重力に任せた。

しかし…ワープ空間内で戦闘機の外部パーツが弱ったのか、僕は大気圏にその身を投げ出された。

僕は死を覚悟した、目を瞑った。


1


僕は生きていた。

僕が目覚めると、そこは研究施設の中だった。

「al@tmkpatmw.(jmit542842」

皮膚や人体構成は、ニューバーサーと酷似していた。

では、彼らは、ニューバーサーなのか?

僕は言葉を発する。

「僕はニューバースから来た。

名前を聞きたい」しかし、僕の言葉は通じないようだ。

僕はジェスチャーでペンと紙を示した。

そして、イラストで状況を説明した。

彼らは、すぐに状況を理解し、僕に学習機会を設けてくれた。

こうして、僕はエミュラスこと"チキュー"の言語を徐々に理解した。

1ヶ月ほどで会話には困らないほどには、習得した。

チキューの言語の構成は、ニューバースと似ている。母音や子音だって発音に困ることはなかった。

僕は、"仕事"が欲しいとチキューの人に言った。すると、僕を受け入れてくれる企業を探してくれた。

そして、僕はその会社に勤務することになった。"ショウシャ"と呼ばれるものらしいが、僕の惑星にはない業種であった。


1.2

ショウシャに事務として入社した僕のミスは多かった。

1ヶ月目はミスに対して、寛容だった周りも2ヶ月、3ヶ月以降は徐々に業務継続が難しいという雰囲気を部署内で見せていた。

しかし、そんな僕に優しくしてくれる、S部のスタッフがいた。

社内の人間はみんな優しい、少なくともニューバースとは、大違いだ。

ずっとこの会社にいたい、そう思えた。


1.26

僕はS部のM氏に恋をしているらしい。

M氏に僕は散々迷惑をかけてしまったが、M氏は優しく許してくれるし、よく関わってくれる。

M氏のふんわりとした香りに徐々に陶酔している自分に驚く、何故なら僕はニューバースでは、ここまで心の弾む恋をしたことがなかったから。

M氏を愛してる、だが僕はニューバースから来た異星人に過ぎない。

きっとM氏はチキュー人と付き合うだろう。それで良い、僕は今の環境に居続けられたらそれで良い。


1.26.6

僕は、休日とあるビルの屋上から夜景を見ると円盤が見えた。

一瞬だったからチキュー人が認識できるものではない。

しかし、僕はこの円盤がニューバースのものだって理解した。

そしてニューバースを離れる前にニューバースが崩壊寸前なのを知っていた。


1.3

ニューバースが新天地を求めて、地球を新たな植民地にする可能性をすることを、研究者に伝えるが、少なくとも国会は動かない。

円盤からニューバーサーが出てくると、手に持っているレーザー銃で彼を迎えてくれた人間を殺した。

ニューバーサーを捕らえようとした警官や警備員も全員殺されたことをニュースで知った。

僕はニューバーサーの元にワープし、ニューバーサーの首を絞めて殺した。


1.4

裏切り者のレッテルを僕に貼ったニューパーサーがチキューを狙う。

僕は、前に開発した戦闘機の改良機を地球のありとあらゆる資源を使い製造することにした。

頭の中に設計図はある。

そして、国連は僕に協力してくれた。

僕はこの戦闘機に名前をつけた。前の戦闘機に名前はなかったが、今の戦闘機には、RIONと命名した。


1.28

M氏の笑顔が輝いてる。

M氏は、僕に優しくしてくれた、彼女のネイルが輝いている。

何を話したかなんてどうでも良かった、ただ彼女といる時間が幸福だった。

ずっとこのままでいたかった。


1.5

1.28,1.285,1.290,1.295

彼女との思い出にひとつひとつに番号が脳内に刻まれていた。

まるでそれはアルバムのように、思い出が暖かく残っていた。

さようなら、M氏、最期にキスがしたかった。

RIONが地上を出た。

空中内にいる未確認飛行物体を僕は打った。

時に機体ごと体当たりをして円盤を破壊したりした。

そして、空中の円盤を破壊し尽くした僕は、宇宙にあるニューバースの植民地を潰すために宇宙へと向かった。

RIONの設計図とパーツを残して。


186.5

そして、惑星間との戦争になった。

僕はニューバースに向かい、ニューバースの本拠地に特攻をかけることにした。

RIONに核爆弾を大量に詰めた。

これで戦いは終わる、僕は突っ込んだ。


373

僕はネモフィラ畑にいた。

ネモフィラ畑には、1人の少女がいた。

僕は彼女の名前を呼んだ。


"RION"


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