〈第2話〉僕の魔法は・・・
足元の氷を割り、警備員さんにお礼をし、家に帰った。
僕は父との二人暮しだ。
今日の夕食は父の番、何を作るかは分かっている。
いつも通り、揚げ物だった。唐揚げだ。
サクサクと衣の音がなり中から肉汁が溢れる。
美味しい。相変わらず父の揚げ物は絶品だ、箸が進む。
唐揚げとご飯が空っぽになった頃、父から突然の話を切り出される。
「ラート、お前をカルトルミア魔術学園に入れる」
カルトルミア学園。
それは最高にして最大の魔術学園。
この学園に入り魔術師として大成を成した生徒は
居ないと言われる学園だ。
そこで疑問に思ったのだ。
「父上・・・なぜ僕のような劣等本を入れようと考えたのですか?」
父は答えてくれなかった。
そこからは学園に入る為に必死だった。
父と剣術を型から見直し鍛え直し、稽古をした。
魔術の始祖、なんのために作られたか
なぜ本を頂けるかなど、色々なことを頭に詰め込んだ。
しかし僕の本には何も記されなかった。
灰色の僕の本、劣等書には何も記されない。
カルトルミア学園入学にはとある条件が存在する。
ズバリ呪文の取得だ。
アルベルは初期魔術「氷の槍」を持っている。
僕は・・・まだ白紙、1ページも埋まっていない。
つまり入学条件が揃っていないのだ。
「ラート、行き詰まっているようだな。」
「父上、はい、本に魔術が記されません。
どうしたら良いのでしょうか?」
「ラート、それは劣等書と罵られている。
だがそいつの個性はなんだ?独特の魔法を創り出せることだろう?自分が考える最強の型とは何だ?」
僕が考える最強の型、あの最初に見た魔術。
あれは衝撃だった、そんな魔術があるのかと。
「僕の思う最強の型は、反魔術です。」
そう答えた瞬間、本が輝き始めた。
ここら辺がキリがいいかなと思いますので切らせていただきます!
短いって?しゃーなしですよ!
さて主人公ラートの最初の取得魔術とは・・・?
まぁ予想つきますよね!
それではまたの機会がございましたら、よろしくお願いします!