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〈第1話〉僕の本の色は・・・

「神よ・・・この未来ある子供達に魔の力を・・・」


「わぁ・・・赤い・・・赤い本だ・・・見て!ママ!

赤い本だよ!僕もパパみたいにかっこいい

強い魔術師になれるかな!」


 赤い本、炎魔術や聖魔術に適性があり

高い火力や剣術、身体強化などが特徴である。

また聖魔術での回復なども出来るため

子供達からは憧れの存在だ。


「おい、ラート、お前の番だぞ。」


「はい、父上。」


 僕は司祭の前へと足を踏み出す。


 この世界には本という存在がある。

歳が10になる頃、魔術書を大図書館で授かるのだ。そこで人生を共にする魔術書を手にする。

色は赤色、青色、緑色、黄色、上げだしたらキリがない程に種類が豊富だ。


 そして色によって適性がある。

青ならば水魔術や氷魔術、

緑ならば自然魔術や召喚獣魔術、

黄ならば雷魔術や音魔術だ。


 僕には何色の本が出るだろうか。

もしかしたらさっきの子と同じ赤い本が出るかもしれない。


そんな期待を振り払い司祭の前に立った。


 司祭があの言葉を口にする。

僕にはこの言葉が呪いの言葉ようにしか聞こえなかった。


「灰色の本・・・薄い・・・」


 灰色の本、それぞれが独特の魔法を手に入れられるどの魔術にも適性が無い本。通称呪いの本

汎用性が低く、劣等本と知られている


 会場から劣等本だの、灰色だのと嘲笑や失笑の声が漏れる。


「父上・・・ダメでした・・・」


「灰色か・・・魔術学校には行かせてやる。

精々足掻けよ、ラート」


 そういうと父は早い足取りで去っていった。


 父が去ると同時にアルベルが話しかけてきた。

どうせ貶しに来たんだろう。


「よぉ、ラート?お前何色だっけか?

あ!そうだったな!お前、灰色だったな!

いやー残念だな?俺なんか赤と青が混じった

混交魔術書を授かったのにな!なぁ?ラート?」



 その手には赤と青が混ざり合うように交わった

魔術書が握られていた。


確かに本は才能に左右される。


 アルベルは確かに秀才だった。

剣の腕はある、勉強も出来る、人望もある。


 それに対して僕は何も出来なかった。

剣を降れば足のすねにあたる、

勉強は出来ず、いつも最低点を取っていた。

そのせいで虐めの対象になり人望もあったもんじゃない。


「俺さ、固有魔術があってな?試し打ちが

したいんだよ、体貸してくれよラート?」


 そういいながら本を開くアルベル。

抵抗しても無駄だろう、僕は祈るように手を組んだ。


「いい子だ!第一節氷魔術!氷槍!」


 長さ10cm程度の尖った氷が生成され僕の足元に着弾する。

そしてその氷は僕の足を氷で覆った。


「ははは!すげぇ!すげぇぞ!ラート!

次は胴にぶち込んでやるからな!」


 氷の槍を放ったアルベルは

それは新しい玩具を買ってもらったような

そんな顔をしていた。


 そしてアルベルが詠唱を始めようとした瞬間


「おい!お前たち!そこで何をしている!」


「・・・チッ、また遊ぼうぜ?劣等本の魔術師?」




どうも陽夏です。

いやー小説を書くのは難しいですね・・・

しかし考えるのは楽しいです!

次話は今日の0時を目処に更新したいと思います!

それでは皆様!またどこかで・・・

(語彙力がないので喋ることがない)

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