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黒犬が運んできた幸運  作者: 伊佐波瑞希
6/7

奴は?


「ふふ、さぁ、早く来い!!今来い!!振り向いたらそこにいろ!!」


皆さんこんにちは

なつみです

いきなり含み笑いや大きな声を出してどこの不審者?と思われたでしょ?

大丈夫です!!

なつみはいたって正気であります!!

私は今例の公園のベンチにて奴こと北条駆を待ち伏、待っています。

一昨日、昨日と奴にもてあそばれた乙女心への復讐の為、奴に一矢報いる為、今日は気合いを入れて作った私の渾身の作品を傍らに置いて奴が来るときを今か今か待ち受けているのだ!!


さぁ早く来い!!


クゥ~ン

私が意気込んでいると最早夢にまで聞こえてくるあの黒犬、ノアールの鳴き声が聞こえた。

私がバッと視線を向けるとやはりノアールが茂みから出てきた。


来たな!!


私はノアールに近づく

するとノアールは昨日と同じくキャンキャンと鳴きながら地面をタップする。

私はニヤリと笑い今日の為に準備した犬ようのお菓子をノアールの前に出す。

ノアールはそれを見てから私とお菓子を交互にみる。てかこの子めちゃくちゃ頭良くないか?


「食べていいよ」


私が許可を出すとノアールはもぐもぐとお菓子を食べ始めた。


うむうむ、初やつよ


私はどこかの殿様のように上から目線でノアールを見下ろしながら笑みを浮かべる。


さて、これでノアールへの対応はバッチリだ

さぁ来い!!


「ノアール?」


来た!!

私はノアールと呼ぶ声のする方へ視線を勢いよく向けた。

私の頭の中は今や奴のことで頭がいっぱいだ

その為聞こえた声が奴のものかどうか判別できていなかったのだと思う。

なぜそんな事を言うのか?

それは私が見た先にいたのは奴ではなく、100人に聞けば100人が

「美人だ!!」

と発狂しながら答えるであろう少女がそこにいたからだ。

綺麗な艶のある黒髪を下ろし、目はくりっとし鼻先も高い、まるで和洋のいいところだけを集めた少女である。

そんな少女は見惚れるて固まる私を見て困惑していそうな視線を私に向けた。


☆☆☆


「あ、あのぅ?」


少女は遠慮しがちに私に話しかけてきた。

少女の声は鈴の音のように澄んでおり、とても気着心地が良かった


「あのう!!聞こえていますか?」

「あ、はい!!聞こえています!!」

「良かったです」


少女はそう言うとほっと腕を撫で下ろす

かわいい~!!

私が男なら即落ちだよ!?



「それで、そこの子なんですが」

「あ、す、すいません、知り合い?の犬と似ていたもので、お菓子をあげてしまいました」


私が慌てて説明すると


「まぁ、ノアールにですか?」

「はい、名前も一緒で‥‥‥」

「そうなんですね、あ、申し遅れしたが私は北条奏(ほうじょうかなで)と申します」

「え?ほ、北条?」

「はい、北条奏です」


そう少女改め北条奏さんはそう答える

私はまた頭が混乱した


北条?

たしか奴の名前は北条駆だったか?

ま、まさか?


私は恐る恐る尋ねた


「あの、北条駆さんをご存知ですか?」

「え?あ、はい、北条駆は私の兄ですが‥‥?」

「な、なな」

「奈々?」

「なんだってぇぇぇ!!」


夕暮れの公園に私の悲鳴が響き渡った


☆☆☆


「落ちつかれましたか?」

「え、ええ、ありがとうございます」


今私と北条奏さんはベンチに並んで座っている

ちなみにノアールは奏さんの膝の上で丸くなっている。

君は猫かい?


「それで兄とはどうゆう?」


奏さんは当然な疑問をぶつけてくる


なんて説明しよう?

んー


「えーっと、実は‥‥‥」


私は奴との出会いから昨日までの出来事をなるべくオブラートに説明することにした。

いくら憎い奴の妹でも奏さんには責任ないし?

もしかしたら家ではいいお兄ちゃんしてるかもだし?


なんで私が奴にこんな配慮をしなくちゃならんだ

と疑問に思うも私は奏さんに話した


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