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黒犬が運んできた幸運  作者: 伊佐波瑞希
3/7

姉参上

結局あのあと私は家に帰宅した。

帰宅してすぐに階段を駆け上がり自分の部屋に向かう、そして部屋に入り扉を閉めると無言で毛布をなが細に丸め奴のバカにしたような笑顔を思いだしひたすら殴った。


あんの野郎ぉぉ!!


「はぁ、はぁ、」


しばらく奴に見立てた毛布をタコ殴りにする。

体力が無くなったところで止めようとすると


〝うん、40点!!〟


うおぉぁ!!


再び怒りがこみ上げ、殴り再開だ。


ドンドン!!

「なつみ!!うるさーい!!」


あまりに騒ぎすぎたのか隣の部屋にいた姉が私の部屋に入ってきた。

ちなみに姉は大学生です。


「なにやってんの!?さっきからポカポカポカポカとうるさいわ!!」

「ポカポカなんて擬音出てないもん!!」


私は布団を殴っているのだよ?

ポカポカなんて擬音出るわけないではないか

そのあとは姉と論点がずれた言い合いをお互いが肩で言い合うまで続いた。

そして二人で息を吐くと姉はどかっと私のベッドに腰を下ろした。


え?なぜ座る?


「で、何があったの?朝あんなにルンルンでチョコ作ってたあんたが帰るなり怒り大爆発するなんて‥‥‥フラれた?」


姉の最後の言葉に今まで奴への怒りでいっぱいだった私の頭はガツンっと殴られたような衝撃を受けた。


忘れてた‥‥

私、失恋したんだ‥‥


私は姉の横にちょこんと座り今日おきた事をぽつりぽつり話し始めた。朝の出来事のあたりで私の目に涙が溜まる。姉は私の頭に手を乗せ、優しく撫でながら「うん、うん」と聞いてくれる。


うう、お姉ちゃん‥‥‥


私は姉妹愛を感じながらお姉ちゃんに話す、そして奴とのやり取りを話し始めるとお姉ちゃんの体が小刻みに震えていた。


お姉ちゃん、私の悔しさを分かってくれるのか!!

さすが私のお姉ちゃんだ!!


そして全てを話終えるとお姉ちゃんはすくっと立ち上がる。私はそんなお姉ちゃんが不思議で見上げるとお姉ちゃんが


「きゃはは!!よ、40点!!う、ウケる!!あはは!!」


床に倒れこみお腹をかかえゲラゲラと笑うお姉ちゃん


「こ、このくそ姉ぇぅ!!」


私は手近にあったクッションを姉に投げる

そこから私と姉との枕投げ合戦が始まった


くたばれっ!!



☆☆☆


あれから姉との熾烈な戦いはお母さんのカミナリが落ちるまで続いた。

はぁ怖かった‥‥


そして今は姉と二人で私の部屋にあるゲームをしながらゴロゴロしている。


「ところでさぁ」

「ん?」

「例の先輩君は諦めるの?」

「‥‥‥‥」


姉の問に私は黙り混む、諦めるの?

諦めるしかないじゃん!!


私は今朝仲良く歩くと先輩達の姿を思い出す。


「ねぇ?」


私が黙りこんでいると姉は催促してくる。


「‥‥諦めるよ‥‥‥」

「‥‥‥そっか、」


私はうつむく

私の約一年間の片思いはこうして幕を閉じた‥‥


「で?次は?やっぱり公園であった子?」

「は?」

「いや、別に男はその先輩だけじゃないでしょ?」

「う、うん、まぁ?」

「失恋して傷ついた心には新しい恋でしょ!!公園であった子イケメンだったんでしょ?」

「え?、まぁ、うん、外見はかっこ良かったよ?」

「なら次はその子にアタックだね!!」

「はい!?なんでそうなるの!?」

「だってイケメンなんでしょ?」

「私は顔で選びません!!」

「またまた~、人間結局は外見だよ?」

「いやいや‥‥」

「いやいや‥‥」


こうして姉との彼氏に必要なものを議題にした討論を繰り返し夜はふけていったいったのだった


私は中身重視です!!


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