プロローグ3
投稿スピードってどうやったら早くなんの?
魔法について学ぼう。
俺はそう思い、教会に来たのだが。
魔法の基本的な知識なら教えることは出来るらしいが、実際に体内にある魔力を使って魔法を使うことを教えることは出来ないらしい。
「すまないね、アレン君私では基本的な知識しか教えられない」
「どうしてですか神父様?」
「私には魔力が無いからアレン君が求めている事にはこたえられない」
「えっ以前に神父様は魔法を使っていませんでしたか?」
「そうだね、どう説明したものかな」
どういうことなんだ以前に神父は確実に魔法を使っていたはずだ、なのに魔力が無いだと魔力が無かったら魔法は使えないはずだよな。
「アレン君は魔法についてどのくらいの事を知っていますか?」
「魔法は体内にある魔力を使う事で発動する力の事です」
「そうだね、一般的にはそれで正解だね」
「一般的には?」
「そう、魔法は魔力を持たなくても使える力なのですよ」
「えっ?って事は誰でも魔法を使えるって事ですか神父様?」
設定資料集ではそんな事、書いてなかったけどな。
でも、それが本当だとすると平民も貴族も関係無くなるんじゃないか。
そうだとしたらこの国のありかたが変わってくる。
「すまないアレン君、私の言葉が足りなかったね」
少し笑いながら神父は話を続けた。
「アレン君は魔石についてどのくらい知っているかね?」
「魔石?ですか聞いた事がないですね」
漫画やアニメなどでなら聞いた事があるがそれとは別の物だろ。
ゲームプレイ中でも魔石と言う単語は出てきてないし、設定資料集でも書いて無かったな。
なんか、設定資料集の情報ガバガバやないか。
俺、転生者なのに前世の知識全然いかせてないな。
ヤベェなんか悲しくなってきた。
「やはり知らなかったんだね、アレン君ならもしかして聞いた事くらいあるかと思ったがまぁ仕方ないことだね」
「魔石とは何なのですか?」
「魔石とは魔力が付与された石の事だよ、まぁ簡単な話この魔石を使う事によって誰でも魔法が使えるんだよ」
マジか魔石すごくない。
「神父様、神父様の話を信じると魔石さえあれば誰でも魔法が使えるって事は貴族と平民の差ってほとんどないんじゃ・・・」
「まぁそうだね、魔石を使って魔法がすぐにどこでも使えたら確かに貴族と平民との差はほとんど無くなっていたかもね」
何だその含みのある言い方は。
その言い方だと魔石ってのはあまり便利な物じゃないってことか。
「神父様の言い方だと魔石はそこまで便利な物ではないのですか?」
「イヤ、便利の物だよ」
えっ?どいう事。
全くわけがわからない、不便な物ならまだしも便利な物ならやはり貴族と平民との差は無くなるんじゃぁ。
「ハハッ、アレン君かなり悩んでいるね」
何が可笑しいだこのクソ神父。
さっきから人の事を混乱させる事ばっかり言いやがって、もっとわかりやすく話やがれクソ神父。
「いや、すまないすまないアレン君を見ているとどうしても意地悪をしたくなってしまってね」
世が世なら訴えてとこらだぜ。
「アレン君なら分かるかもしれないが、この国の基準は全て貴族が中心になるように作られている従って魔石が便利か不便かで言うと便利な物になる」
「つまりは平民だと不便だということですか?」
「そうだね、簡単に魔法や魔石について話してあげますよ」
神父の話はとてもわかりやすかった。
ゲームの設定資料集には魔法に関しては詳しく書かれていなかった為、俺の魔法に関する知識はほとんどないと言っていいものだろう。
なので魔法に関する話はとても興味深く、興奮する内容だった。
最初は6系統の話から始まった、基本は魔力を持つ者は1系統の適正しかない。
だが中には2系統に適正がある者もいる、こういった者をダブルと呼ばれる。
ダブルは希少な存在で、その希少さは癒の魔法に適正がある者と同じくらい居ないと言われている。
ダブルがあるなら当然ながら3系統に適正を持つ者も居る。
それをトリプルと言われる。
トリプルはこの王国の歴史上に5人しか居ないと言われている、したがって3系統に適正があるなら王国の歴史に名を刻めることになる。
俺はここで思った、なら4系統に適正があったらいったいどうなるんだろうと。
その疑問はすぐに解決した。
4系統に適正を持つ者はこの世界に無数にある国をすべて見渡しても居ないとのこと、それは今の時代ではと言う事ではなく歴史上に1人として存在した事はないという意味だ。
魔法を研究する学者などは、理論的には存在していてもおかしくはないらしいのだが、現実はそうではない。
こういった事から4系統に適正を持つ者はいつか出てくるはずだと言われている。
4系統か願わくば俺がその4系統持ちである事を望みたいな。
そして魔石の話をしよう魔石とは簡単に言って魔力を内包した石の事で、これを使うと魔力を持たない者でも魔法が使える。
しかし、魔石に内包できるのは1系統の魔力だけで火なら火、水なら水といったかたちでしか魔力を内包できない。
しかも魔力を持たない者が魔石を利用して魔法を使用するには幾つかの条件がありそれを満たさないと、魔法が使用できない。
その条件とは、まず当然の事ながら使用する魔法の知識が必要、そして使用する魔法の魔法陣がいる。
この魔法陣が曲者らしく、魔法陣は当然ながら書かなければならないのだが魔法陣を書くのがものすごく大変らしく簡単な魔法陣ですら書くのに早くても30分ほどかかり、なおかつ魔法陣を少しでも書くのをミスると魔法は発動しない。
このことから魔力を持たない者が魔法を使うことは大分面倒なことで不便なものになる。
だが、これが魔力を持つ者が魔石を使うと使用する魔法の知識だけで使えてしまう、なのでまぁ貴族にとっては魔石はとても便利な物になる。
なんせ魔石があれば自分の魔法適正でなくても魔石に内包した魔力次第で好きな魔法が使用可能になるのだから。
また、この話から最初に神父が言っていた事が理解できる。
神父が魔力を持ってなくても魔法が使えた理由がこれだ。
魔法の話を聞けば聞くほど平民と貴族との差は埋まらないと思ってしまう、それほどまでに魔法という力は凄まじい物だと感じてしまう。
前世の世界だと化学技術が国民に平等に恩恵をもたらしていた。
こういった経験があると、どうしてもこの国のありか方に疑問をうかべる。
だが、前世の世界でこういった国が無かったかと言われれば答えはNOである。
前世での俺の生まれ育った国はいい国だった、だから余計にこんな事を思うのだろう。
話を魔法に戻そう。
魔法には魔法強度と言うものがある、例えば魔法で氷を作ったとする。その氷は魔法の強度が高い方がより冷たくより氷としての状態を保つ時間が長くなる。
つまりは魔法を使うのに必要な力が魔力で、魔法の威力または強さは魔法強度に依存する。
魔法強度には強さの段階あり、段階は10段階まであるそうだ。数字が多い方が強度が高い事になる。
段階の事をレベルと呼称するらしく、レベル1~10と言ったかたちなる。
神父が知る、魔力と魔法強度についてはこれくらいらしい。
一応、神父も平民なので職の関係から一般の平民に比べて魔法に関する知識はあるが、やはりその知識は基本中の基本と言う事らしい。
あと神父が知る魔法の知識は神父が扱える魔法のみ。
つまるところ、魔力適正を調べる魔法。これは俺が最初に教会を訪れた時にかけてもらった魔法だ。
あとは初級魔法に該当する火を出す魔法に水を出す魔法の2つを扱えるらしい。
これは貴族の子供なら5歳くらいで覚えられる魔法で知っていて当然の魔法になる。
この魔法は神父から教えてもらえる事になったが、これ以外の魔法になると教えられないらしい。
まぁ初級魔法でも魔法は魔法、教えてもらえる事は大変嬉しい。
なんせ初めて経験する事はどんな事でも、やはりワクワクしてしまうもんだろ。
「初級魔法の2つなら教えられるが、どうするかねアレン君?」
「ぜひ、教えてください」
「わかった、でもこのあと私には予定があってね。申し訳ないがまた明日、教会に来てくれるかね?」
「わかりました。明日はいつ頃来たらいいですか?」
「そうだね、今日と同じくらいで大丈夫だよ」
「はい、ならまた明日きます」
そう言って俺は教会をあとにした。
明日から魔法が使えると思うと早く時間が経てばいいと思ってしまう。
このワクワク感のせいなのか教会から家への帰路はとっても長く長く感じた。
翌朝、いつもより早く起きてしまった。
まるで初デート待つ少年のような状態だぜ。
我ながら年甲斐もなく興奮して起きてしまうとはな。
教会に行くにはまだ時間もあるから父さん手伝いでもして時間を潰すか。
親孝行も大事だしな。
しばらく父さんの畑仕事を手伝った後、教会に向かった。
教会に着くと礼拝堂の奥の部屋に案内された。案内された部屋は、日の光がよく当たる場所のようで礼拝堂より明るく感じた。
部屋は大体7畳くらいの広さで部屋の中央には小さな机と椅子が置かれていた。
机の上に置かれた物に自然と視線がいってしまう。
視線の先には、2つの淡く光る宝石が置かれていた。
前世では宝石なんかに、見とれる事は無かったのに机の上に置かれたこの2つの宝石には、何故か見入ってしまう。
「そう言えばアレン君は魔石を見るのは初めてだったね」
神父は机の上に置いてある宝石の1つを手に取り俺に見せてくれた。
淡く光る宝石は赤く光っていて、言葉で何と言い表せなばいいかわからないほどに魅力的な宝石だ。
いや、宝石ではないのか神父が魔石と言っていたから。
もしこの魔石を前世の世界に持ち帰る事が出来たら、一体どれくらいの値が付くんだろう。
少しゲスかったか。
まぁそれだけに魅力的な物だってことさ、この魔石は。
「これはねアレン君、火の魔石でね。火の魔石は赤く光るのが特徴でね、そこの机の上にあるのが水の魔石で青く光るのが特徴だね」
神父が話ながら赤く光る魔石を俺に見せてくれた。
近くで見ると尚更魅力的だ。
そうか系統別で魔石の光り方が違うのか、火が赤で水が青か、なら他の系統は何色に光るんだ?。
「とっても綺麗なんですね魔石って他の系統だと何色に光るんですか?」
俺は疑問に思っている事を思わず聞いてしまった。
「そうだね、魔法には6系統あるから6系統ごとに光る色が異なるんだ」
神父が教えてくれた。
火は赤色、水は青色、土は茶色、風は緑色、癒は黄色、光闇は変わっていて白色と黒色が渦巻いて光るとの事。
魔石にはランクがあるらしく、教会に置いてある魔石は一番ランクが低い物だ。
魔石はランクは魔法強度と同じく1~10まである、その理由は魔石に内包した魔法強度に依存するからだ。
「では、アレン君まずは魔法を使う上で大事なことでもある体内にある魔力を感じる事から始めようか」
「魔力を感じる?」
そう言えば魔力があるってわかったけど実際に魔力ってどう使うかわからなかったな。
「魔力を感じる方法はいくつかあるんだけど、ここではほとんど出来ないから一番時間が掛かるやり方しか出来ないね」
「時間の掛かるやり方?」
「すまないが、時間の掛かるやり方しか教会では出来ないんだ」
神父の表情を見るに本当の事を言っているんだと思う。
まぁ15歳からしか学園には行けないから時間には多少はあるから問題ないかな。
「貴族ならもっと簡単かつ時間の掛からないやり方があるんだが、残念なことに私達は平民だからね。遠回りなやり方しか出来ないんだよ」
「大丈夫ですよ神父様。多少時間が掛かっても、そのやり方しかないのならやるまでですよ」
そう魔法が使えるのならそれくらいのことなら頑張る。
「フフッ、アレン君は本当にすごい子供だよ。たまに君が子供である事を忘れそうになってしもうほどにね」
にこやかな表情で神父が話していた。
俺は実際中身おっさんだからな。
でも言ったら驚かれるか、頭を心配されるから言わないのが得策だな。
「さぁ神父様始めましょう」
「ああ、そうだね。ならまずはアレン君の系統魔法を知りたいけど教会では調べられないから、系統魔法の事は学園に行ってから調べてもってくれるかな?」
教会で出来ない事多いな、まぁ仕方ないか。
「はい、わかりました」
「よし、体内の魔力を感じるには魔法を実際に使って感じてもらうしかない。そのために、アレン君この魔石を持って私の言う通りに呪文を言ってください」
えっ!呪文なんかあんの、恥ずかしいんだけど。
「今か言う呪文は火を出す魔法だからね、しっかり魔石を持って、右手を前に突き出して、よし私の後に続いて『乱れる螺旋の律・解ける事の無き業・万物の祖となりて・点火せよ』」
「『乱れる螺旋の律・解ける事の無き業・万物の祖となりて・点火せよ』」
俺が呪文を言い終わると、右手から拳だいの火の球が出ていた。
頑張って書くしかないのか




